おやつタイムにもクエン酸
ちなみに1日の摂取目安量は5~15g程度といわれる。一度に大量にとると胃に負担がかかるうえに、クエン酸は体内にとどめておけないので、朝ごはんに梅干し、おやつにミカンのようにこまめに食べるのがベスト。
「キレート作用の効率を高めるなら、牛乳や小魚、ヨーグルトなどの鉄分やカルシウムを一緒にとるのがオススメです。クエン酸回路をしっかり回すためには、エネルギーのもとになる炭水化物やタンパク質もしっかり摂取を」
クエン酸回路が活性化して代謝がアップすれば、脂肪が燃焼してダイエット効果もアップ。その際に補酵素としてビタミンB1が使われるので、豚肉やナッツ類なども意識してとるといいそう。
前出の吉岡さんは、「日本人は、知らないうちに結構クエン酸を摂取しています」と話す。
「クエン酸は厚生労働省が優良食品添加物として認めている安全性の高い添加物なので、保存料や酸味料としても広く使われていますし、レモンや梅干し、お漬物など昔ながらの食品にも豊富。和食の一汁三菜を実践するだけでもしっかり補えると思います」(吉岡さん、以下同)
そんな中でフードアナリストの観点からオススメの食品を伺うと……。
「一定の効果をすぐに得たいときには、身体への吸収の早いドリンク系がいいと思います。小さめの1回飲みきりタイプで、クエン酸含有量の多いものがベター」
おやつタイムにはクエン酸が豊富な食品を選ぶのも手。
「イチ押しはドライフルーツです。中でもパイナップル、イチゴ、アプリコット、キウイが特に豊富。また、腸活で注目された甘酒にも発酵クエン酸というクエン酸が含まれていて見直されています」
暑さも一段落つき、寒くなってくると心配になるのが免疫力の低下。これからは風邪やインフルエンザ、コロナなどの感染症への心配も増す時季だ。身近にあるクエン酸飲料や食品を意識的に取り入れて“毎日の元気”の強い味方にしたい。











