(5)メジャーで自己最速164キロの投球
ただ復帰したわけではない。パワーアップして帰ってきた。
「6月29日のロイヤルズ戦で、メジャーでの自己最速となる101.7マイル(約164キロ)を投じました。9月17日のフィリーズ戦でも101.7マイルを計測。確実にレベルアップしてマウンドに戻ってきています」(前出・スポーツ紙記者)
投手・大谷について、前出の友成さんはこう話す。
「9月5日のオリオールズ戦では、ストレートの平均球速が160キロを超えていました。球速が上がると同時に回転数も増え、打たれにくいストレートに。投手としては期待以上の活躍でしょう」
この復活劇がドジャースに移籍した最大のメリットだったとも話す。
「ひじの靭帯の再建手術からどう復帰させるか、というノウハウがドジャースにはあります。大谷選手も計画を厳格に守り、リハビリや調整をしてきました。ほかの球団でしたらここまでの復活はできなかったでしょう」(友成さん)
(6)今シーズンの“50-50”
2024年はメジャーリーグ史上初となる50本塁打&50盗塁の“50-50”を達成。今年は違う形の50-50をマーク。
「“1番・投手”で出場した9月17日のフィリーズ戦で投手としてシーズン50奪三振を記録し、打者としては50号ホームラン。50本塁打&50奪三振の“50-50”を達成。メジャーリーグ史上初の偉業となりました」(スポーツライター、以下同)
(7)ピカイチな神対応ぶり
地区優勝を争うライバルとの対決は荒れたが、その中で大谷の神対応が光った。
「6月17日から20日の同地区のパドレスとの4連戦では、お互いの主力選手が死球を受けていたこともあり、殺伐とした空気でした。その最終日に大谷選手が死球を受けると、これまでの死球の“報復”だと感じたドジャースの選手たちはベンチを飛び出そうとしましたが、大谷選手が手を上げて制しました。この振る舞いに称賛が集まっていました」
8月25日、同じくパドレス戦ではファンへの対応も素晴らしかった。
「パドレスの本拠地で行われた試合で、大谷選手が9回にホームラン。ベンチに戻る前に、ベンチ横の席に座っていたパドレスのグッズを身に着けた男性のところに行くと、ハイタッチをして肩を叩いていました。大谷選手はこのホームランを打つまで10打数ノーヒットと不調だったため、この男性がしつこくヤジを飛ばしており、その“仕返し”だったのでしょう」











