おすすめエリア(2)北野天満宮~紫野

 都の北西に位置し、天神様(菅原道真公)をお祀(まつ)りする北野天満宮は、初春の梅とともに秋の紅葉も見事。

 その北に位置する、船岡山から大徳寺にかけての紫野と呼ばれている地域は閑静な住宅街。その中にあり、大人好みの大徳寺塔頭は一足延ばす価値大です。

北野天満宮

 ライトアップも見事な「もみじ苑」は必見!

 学問の神様として信仰される菅原道真公をお祀りする全国に約1万2000社鎮座する天満宮の総本社。豊臣秀吉公にゆかりのある土塁の一部が残る一帯を『史跡御土居(おどい)もみじ苑』とし夏季と秋季に公開している。

「約350本の紅葉は圧巻。御土居の構造を活(い)かし、御土居上部からはもみじを見下ろす景観、御土居下部からはもみじを見上げる景観がそれぞれ風情あふれます。夜間ライトアップでは、昼間とひと味違った幻想的な雰囲気が味わえますよ」(星さん)

紙屋川にかかる朱塗りの太鼓橋「鶯橋」
紙屋川にかかる朱塗りの太鼓橋「鶯橋」
[住所]京都府京都市上京区馬喰町 [TEL]075-461-0005
[営業]9:00~17:00、史跡御土居もみじ苑公開~12月7日の9:00~20:00(日没より点灯、19:40受付終了)※昼夜入替なし
[休日]無休 [料金]もみじ苑1200円(茶菓子付き)

大徳寺 総見院

 注目の「秋の特別公開」その1

大徳寺総見院
大徳寺総見院

 本能寺の変に倒れた織田信長を弔うために豊臣秀吉が建立。通常は非公開の境内が秋の特別公開中で、紅葉の美しい回廊は必見だ。

 また、本堂には秀吉が奉納した木造織田信長公坐像(重要文化財)が安置されており、その鋭い眼光は思わず見入ってしまうほど。さらに、信長一族の墓碑、茶の湯の歴史を物語る茶室など、歴史と文化を深く感じられる。

[住所]京都府京都市北区紫野大徳寺町59 [TEL]075-231-7015(京都春秋)
[営業]~11月30日の期間中、10:00~16:00(受付終了)
[休日]11月21・22日は拝観休止 [料金]800円

大徳寺 興臨院

 注目の「秋の特別公開」その2

大徳寺興臨院
大徳寺興臨院

 室町期の建築様式の特徴を見せる本堂(重要文化財)や唐門を持つ大徳寺興臨院。豊臣政権の五大老を務めた前田利家が本堂屋根を修復、また菩提寺とするなど前田家とも非常に縁の深い寺院で、通常非公開だが紅葉シーズンに合わせ、秋の特別公開中だ。

 優美で安定感のある姿が静寂と落ち着きを感じさせる本堂や、「昭和の小堀遠州」ともいわれた作庭家、中根金作が復元した方丈庭園も見事。

[住所]京都府京都市北区紫野大徳寺町80 [TEL]075-231-7015(京都春秋)
[営業]~12月15日の期間中、10:00~16:30(受付終了)※12月1日~は16:00受付終了
[休日]法務による不定休 [料金]800円