グリーフから抜け出すためのセルフケア
近年、高齢の親と独身の子どもの同居世帯が増加し、親の死去で一人となった子どもの落ち込みがひどくなる事例や、家族同然だったペットの喪失など、グリーフに陥るケースもさまざまになってきている。今も悲しみから立ち直れないという人は、次の方法を試してみてほしい。
1. 感情を表現する
思いっきり泣く。誰かに話を聞いてもらう。紙に自分の思いを書く。
自分の気持ちを言語化すると感情を整理できる。
2. 怒りを発散する
サンドバッグを殴るなど、人に迷惑をかけない程度に怒りを爆発させる。
3. 無気力状態を受け入れる
何もやりたくないときは無理をしない。人に会いたくなければ会わない。「できないのが当たり前」と割り切る。
「セルフケアのやり方は人それぞれ。これが正しいという方法はありません。左に紹介している“28のヒント”も参考にしてみてください」
「悲嘆と死別の研究センター」の取り組み
天国とつながるポスト@愛発
「亡き人へのポスト」と「亡き人からのポスト」の2つを用意。亡き人に手紙を書いたり、亡き人があなたにどんな言葉を届けてくれるかを想像したりすることで、気持ちを整理する試み。
2025年はオンラインで開催。詳しい情報はこちらのHPにて。
教えてくれた人は坂口幸弘教授
関西学院大学人間福祉学部人間科学科教授。同大学「悲嘆と死別の研究センター」センター長。30年近く死別後の悲嘆とグリーフケアについて研究・教育に携わる。ホスピス、葬儀社、保健所などと連携した活動を行っている。
<取材・文/佐久間真弓>











