お米や配信料割引…うれしい優待特典
自社商品を提供できない建設会社や製造業といった企業も株主優待の実施も増えている。
「そうした会社はクオカードなどを提供することが多いですが、最近ではお米などが人気です。例えばイオンファンタジーでは100株を持っているだけで、魚沼産のコシヒカリ3キロがもらえます。実は先日私も受け取りました」
映画やドラマ、漫画が好きな人であればU-NEXTの株主優待もおすすめ。
「100株以上保有で同社の視聴が90日間無料。さらには利用料の支払いや映画チケットの交換に使える1000円分のポイントが付与されます。1000株以上保有だと、1年間無料+毎月1800ポイント。ちなみに同社の利用料は月額2189円ですから、よく利用する人にはお得でしょう」
このほか、株主優待でしか手に入らないミニカーの「オリジナルトミカ」や「リカちゃん人形」を提供してくれるタカラトミー、建設機械などミニチュアを提供してくれるコマツなど変わり種の優待商品も。それ欲しさや、プレミア化を期待して長く株主となる人も少なくないようだ。
そして、「次も欲しい」「シリーズをそろえたい」というコレクター心理が働き、結果的に長期保有につながっている。
「株主優待は保有期間が長ければ長いほど優待内容がグレードアップされていきます。例えばクオカードの場合でも、1年保有なら3000円分。それが3年保有ならば、5000円になることもあります」
さまざまな特典のある株主優待だが、受けるには条件が。
「『権利確定日』に、希望する企業の必要株数を保有していることが条件です。そして権利付最終日までに株を買うこと。株主名簿に載るのは“株を買った日から受け渡しが完了した後”。
最終売買日は企業によってバラバラですが、日本株は2営業日後がルールなので、3月末がそれならば、2営業日前の27日まで(2026年は28、29日が土日)に株式を購入しなければ株主名簿に登録、優待が受け取れません」











