優待ポイントで選べる幅が広がる
昨今、株式会社ウィルズが行う「プレミアム優待倶楽部」が注目されている。これは株主優待をポイント化して、好きな商品と交換できるサービス。
「株主優待を保有株数や年数に応じてポイントに換算。『WILLsCoin』という共通ポイントにまとめて、専用サイト『プレミアム優待倶楽部PORTAL』で一括管理できます。6000以上の優待商品と交換することができるのです。
旅行、体験、食品、電化製品など幅広いジャンルの中から、自分の好みに合わせて優待を受けられます」
1つの銘柄の株主優待では、いつも同じ商品で飽きてしまうことも。その点、「プレミアム優待倶楽部」は利便性がいい。
「ただし、プレミアム優待倶楽部を導入する銘柄の株価や、株主優待の権利獲得に必要な株数は異なります。必要コストやお得度は銘柄ごとに違うことを理解して選ぶ必要があるでしょう」
優待狙いでも企業の業績は確認
うれしい特典がいっぱいの株主優待だが、損してしまう場合もある。
「外食チェーンでは食事優待券がもらえることも多いですが、自宅などの近くに店舗があるかを必ずチェックしましょう。吉野家とかCoCo壱番屋、サイゼリヤなど全国展開している企業は使い勝手がいいですが、自分の生活圏にないのであれば、使いきれず損してしまうこともあります」
本当に必要か見極めを。そして、株主優待が魅力的でも、投資である以上、銘柄の選択には注意。
「例えば、優待目当てで株を購入して5000円の優待はもらえたものの、思わぬ業績悪化で株価が下落。数万円の含み損が出たといった例は珍しくありません。
優待だけで選ぶのではなく、しっかりと業績を見ることは必要。そうした企業の中から自分に合った、魅力ある優待品を提供している企業を選びましょう」
※優待内容や条件は変更されることがあります。記載情報は取材時点のものであり、最新の開示情報を必ずご確認ください。
教えてくれたのは……田嶋智太郎さん●経済アナリスト、『日経CNBC』コメンテーター。慶應義塾大学を卒業後、国際証券(現・三菱UFJモルガン・スタンレー証券)勤務を経て独立・転身。さまざまな講演活動のほか、NHK『くらしの経済』、フジテレビ系『ほんまでっか!?ニュース』、テレビ朝日系『やじうまプラス』などにも出演。
取材・文/千羽ひとみ











