42度以上の熱い湯に注意!

 ただし湯温が高すぎると、逆効果になるため要注意。

42度以上になると血圧や心拍数が上がり、血液がドロドロになって脳卒中や心筋梗塞の原因となる血栓ができやすくなります。体温の急上昇は大量の汗をかくため、湯冷めの原因にも。

 湯温は40度で、炭酸系入浴剤を活用するのがベスト。入浴剤は成分濃度が濃く、高い効果が期待できる医薬部外品がおすすめです」

 長風呂したい日、夏場などは38度程度でOK。

「個人差もあるため、無理のない温度設定を。心臓病や呼吸器疾患のある方は20分程度の半身浴が安心です。額にうっすら汗がにじみ始めたら湯船から出ましょう」

 忙しくて入浴できない日はシャワーに手湯や足湯をプラスすると温熱効果を補える。

「シャワーで身体の芯は温まりませんが、太い血管が通る首、脇の下、足の付け根に42〜43度の熱めのお湯を当てると温まりやすくなります」

 冬場の入浴で気をつけたいのがヒートショックだ。

「寒い浴室で熱い湯につかるなどの急激な温度変化により血圧が乱高下し、心臓や脳に負担がかかって脳卒中や心筋梗塞を引き起こす現象です。また体温の急上昇で浴室内熱中症を引き起こす危険も」

 安全な入浴のために、次のルールが大事と早坂先生。

「まずは脱衣所と浴室を暖めておくこと。リビングとの温度差は5度以内が目安です。湯にはいきなりつからず、手足の末端から順に10杯程度かけ湯をするのもヒートショックの予防につながります。

 出るときは急に立ち上がらず、ゆっくり身体を起こすこと。入浴中は500〜800ミリリットルの汗をかくため、入浴前後の水分補給も忘れずに」

 自宅では温度・時間・水分補給を意識するだけで、入浴効果はぐんとアップ。さらに温泉なら、泉質ごとの効能で強力な疲労回復や冷え改善、美肌効果まで期待できる。

 毎日の“湯力”を味方に、心身を整えたい。

しっかりとした効能を得たいときは目的に合った温泉を選ぼう
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