「昔はひと晩でブランデー1本を…」
ちなみに私は毎朝、ミニトマトをいただきます。今も1日3食です。寝る前には「宝塚体操」をします。これは、私が考えて若いころからやっていること。あおむけになって、両足を天井に向けて開いたり閉じたりを50回。それから両足をそろえて腰から左右へ倒したり、自転車をこいでいるようにしたり、ピーンと上に伸ばしたり。
浜木綿子(はま・ゆうこ)/1935年、東京都生まれ。宝塚音楽学校卒業。'62年に文化庁芸術祭奨励賞、'73年にゴールデン・アロー賞、'89年に菊田一夫演劇大賞、'95年に橋田賞などを受賞。2000年に紫綬褒章、'14年に旭日小綬章を受章。イラスト/山口拓真
昔はひと晩でブランデー1本を空けたこともありましたが、今は焼酎の水割りを1杯。おつまみはチョコレートやお饅頭。シシトウの甘辛煮もいいですね。それらをいただきながら、大好きなショパンの音楽を楽しむ。そうして一日が終わります。ほらね、フツーでしょ?
仕事をセーブするようになってから散策をしていますと、今まで気づかなかった小鳥の声も聞こえるようになり、道の辺に咲いている可愛らしい小さなお花にも目が行き、癒されて楽しいです。
舞台のときは、ウォーキングでも頭の中はセリフでいっぱい。四季の移ろいや自然を楽しむ余裕はありませんでしたからね。
それが今では何をするのも自由に時間が使えますし、怖いものがなくなってきたのかもしれません。ときめきながらの90歳。何だか今が好き!!
こんなゆるゆる暮らしの私ですが、マイペースでいいと言われていますので、年明けから浜木綿子の語り下ろしコラムを始めさせていただくことになりました。運命に抗いながらの90年、今の私の暮らしにお心を傾けていただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
浜木綿子さんの“女一代記”が書かれた最初で最後の本『浜木綿子 楽しく波瀾万丈』が発売中。税込み2530円
はま・ゆうこ/1935年、東京都生まれ。宝塚音楽学校卒業。'62年に文化庁芸術祭奨励賞、'73年にゴールデン・アロー賞、'89年に菊田一夫演劇大賞、'95年に橋田賞などを受賞。2000年に紫綬褒章、'14年に旭日小綬章を受章。











