浜口 それで不妊治療の病院にかえてAMH(抗ミュラー管ホルモン)検査(卵巣にどれだけ卵子が残っているかを測る検査)をしたら、数値が高すぎて異常値が出てしまって。判定不能って言われたんです。

西川 AMHの数値が高いということは、卵子が卵巣にたくさんあるということなんですが、多嚢胞性卵巣症候群の人は数値が高いんです。また、男性ホルモンが通常より多いと、排卵しにくくなり、月経異常が起きてきます。

多嚢胞性卵巣症候群だと卵子の質が悪いということも

浜口 あのとき言われたのは、めちゃくちゃ数値が高いことと、その理由はわかりません、ということでした。ただ、次に行った病院では多嚢胞性卵巣かも、と言われました。でも、数値が高いなら卵子がいっぱいあるということだからラッキーって思ったんですが、数値が高いのも異常なんですよ、と諭されて(笑)。

西川 あまり高くてもね(笑)。あと、多嚢胞性卵巣症候群だと卵子の質が悪いということもあります。

浜口 そうなんですか。この病院で人工授精に挑戦したんですけど、授からず……。そこで不妊治療の実績が高いといわれているクリニックに移りました。そこで体外受精を2回しましたが、結果は出ませんでしたね。

西川 2回の体外受精がうまくいかなかったのも、卵子の質の問題だったかもしれませんね。採卵では何個くらい取れました?

浜口 2回とも1個ずつでした。注射ではなくお薬を飲んで採卵しました。実は、体外受精なんて大げさだと思っていて。私の偏見だったんですけど、妊娠できない人が最後にする治療だって。

西川 治療の最終手段、みたいな感じですか?

浜口 そうですね。1回人工授精をしたクリニックでは、もう体外受精に切り替えたほうがいいですよ、とすすめられました。でも体外受精は怖いとか、当時は保険適用じゃないということもあったので、すごく渋っていたんです。でも、今思うとあのときにやっておけばよかったな、って。

西川 妊娠率が圧倒的に違いますからね。人工授精の妊娠率だと8%くらい。体外受精なら胚盤胞(着床できる状態に変化した受精卵)を得ることができれば、50%以上の妊娠率になりますから。

浜口 人工授精は、やっぱり確率が低いんですね。

西川 体内受精だから本当に排卵が起こったのか、卵管にピックアップされているかどうか、体内の環境がわかりません。だからすごく不確実なんです。人工授精ですぐ妊娠できるなら、自然でも妊娠できますよ。

浜口 タイミング法と人工授精は経過が違うだけ、ということですね。