実は健康面から見てもセックスにはメリットがある。
睡眠の質が上がることも期待できる
「セックスでオーガズムに達すると、自律神経が交感神経から副交感神経にガラッと切り替わります。これは適度な運動をしたのと同じで、リラックスできますし、寝つきがよくなり睡眠の質が上がることが期待できます。
更年期で睡眠に難を抱えている方などにはうれしい効果ですね。また、セックスする機能を維持できていると、頻尿や尿もれなどミドル世代特有の尿トラブルも少ない傾向があります。そういう意味では、『するとプラス作用がある』といえるかもしれません」
しかし、50代〜60代の女性を対象とした調査では約4人に1人はパートナーがいないという結果も。
「パートナーがいなくても、セルフプレジャーで同様の効果が期待できます。それに、他人に依存せず『どう触ったら気持ちがいいのか』を自分自身で知っておくことも大切。性器に血流が巡ることで、柔軟性や潤いを保つことにつながり、いざ性交渉をするとなった際にも役立ちます」
それでは、しばらくご無沙汰だったミドル世代がセックスを再開したい、もしくは今後も継続していきたいと考えたときに気をつけるべきポイントはあるのだろうか?
「前述のように、女性ホルモンの変化でデリケートゾーンの環境は若いころとは大きく変わっています。そこを整えてセックスできる状態にケアしていくことが大切です」
そのひとつが、デリケートゾーンの潤いを守ること。
「デリケートゾーン専用の洗浄剤も増えましたが、腟は本来、“きれいにする”臓器ではありません。汚れたままもよくありませんが、年齢的に乾燥しがちなミドル女性が毎日、洗浄剤でしっかり洗っていれば、乾燥が加速して腟まわりの皮膚が硬くなります」
また、腟の中を洗浄剤で洗うのは絶対にNGだそう。
「腟の中は湿って、ヌルヌルしているのが本来の状態。もし腟からの分泌物などのニオイが気になるなら、それは中が汚れているからではなく、加齢によって腟内の細菌バランスが変化してニオイが出ているということ。中まで洗浄剤で洗うと、身体にいい菌までなくなってしまうので、余計にニオイが強くなってしまいます。普段はお湯で洗い、洗浄剤を使うのは週1~2回、外陰部のみに」
骨盤底筋のトレーニングは、性機能維持にも効果的。尿もれなどの改善にも効果が期待できるので、可能なら一度、クリニックなどで専門の理学療法士の指導を受けるのがおすすめだ。
「自己流だと“締める”ことにばかり意識が向きがち。筋肉を強化するには“締める”と“緩める”をセットで行うことが大事です。緩めてほぐす方法として、腟内に指を入れるマッサージも有効です」











