その後も『狂わせたいの』『じんじんさせて』『狙いうち』など、次々とヒットを飛ばした。
再ブレイクした要因は「アクション歌謡」とも呼ばれる「強い楽曲」の力はもちろんだが、リンダさん本人の意向を大きく反映したスタイリングにもあった。
「横割れパンタロン」を発明
「衣装には最初から自分のアイデアを入れてもらっていました。イメージは『ブラジルのビーチでツイストを踊っているお嬢さん』。白いシャツにジーパンで、シャツの裾をキュッと結んでおヘソを出したいとお願いしたんですね。それが、白だと弱いという意見が出て、赤いシャツと黒いパンタロンでいくことになりました。
『脚が見えたらカッコいいんじゃない?』なんてアイデアも出して、お衣装の先生にパンタロンの横を切り開いていただいたら、踊ったときにヒラヒラしてとても素敵だった。世界初の『横割れパンタロン』を発明したのは私なんです(笑)」
かくして「ヘソ出しルック」がお茶の間を席巻する。しかし、古巣でもあるNHKでは、当初そのスタイルが認められなかった。
「リハーサルでは裾をおヘソが出ないような位置に結んで踊ったんですね。でも本番で激しく踊ったら、結局いつもの位置になっちゃって(笑)」
結果、大したお咎めはなく、その年の『紅白歌合戦』では堂々と「ヘソ出し」を披露することになったとか。
ブームは思わぬ場所にも波及した。テレビでも活躍しながらキャバレーでのイベントもこなしていたというリンダさん。そんな大人の社交場に異例の光景が広がったのだ。
「ステージの最前列に、子どもたちがずらっと並んでいるんです(笑)。お父様やお母様にねだって連れてきてもらっていたんでしょうね。そんな小さなファンたちから、学校で私のまねをして歌って踊っていると聞いて、本当にうれしかった。大人も子どもも私の歌を楽しんでくれている。それは大きな自信になりました」
'90年に人気アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)に登場し、「第3次リンダブーム」となった際も同様の反応があったという。
「コンサートに、お母さんや子どもたちがたくさん来てくれたんですね。昔は母に『私のファンって子どもばっかり』ってぼやいたこともあったんですが、『何言ってんねん。子どもから好かれるって、こんな素晴らしいことはないよ』って言われて。何度かブームが来てくれるたびに、本当にありがたいことだなと気づかされました」

















