相続した不動産が売れないときは、どうする?

 売却したくても買い手が現れないことがある。毎年、税金や建物の維持費を払うことを考えれば、何としてでも処分したい人もいるだろう。その場合の最終手段を紹介。

不動産会社が買い取ってくれることも

1円でも無料でも、とにかく手放す

 その土地の隣家なら、値段次第で買い取ってもらえるケースも多い。ただし、欲張らないこと。毎年の固定資産税などの費用を考えると、無料で手放す人もいる。低額であれば、不動産会社が買い取ってくれることもあるので相談してみるとよい。

 

 

相続土地国庫帰属制度を利用する

 「更地である」「土壌汚染がない」などの要件を満たせば、国に土地を引き取ってもらえる可能性がある。ただし、審査手数料、10年分の土地管理費相当額など、数十万円の費用負担は発生する。土地の種類、面積に応じて違ってくるので、市区町村の窓口で確認。

不動産引き取り業者(民間)に有料で引き取ってもらう

 引き取り費用は土地の場所や状況によって異なる。50万~200万円程度が目安。子どもに負担をかけないように、自分の代で“負の遺産”を処理したいという人などが利用。まだ確立されていない業界なので、会社概要をきちんと調べてから相談すること。

「相続空き家特例」とは?
「相続空き家特例」とは?

取材・文/佐久間真弓

高橋大樹さん 宅地建物取引士。一級建築士。不動産相続アーキテクツ株式会社・代表取締役。住宅建築会社、不動産会社などを経て、相続に特化した不動産会社を設立。不動産の相続対策、相続発生後の不動産売却・有効活用提案などを行う。「相談者の立場に立った不動産相続対策の提案力」には定評がある。