矛盾が目立った近年の作品が1位に! 1位は『どうする家康』(2023年)

大河ドラマ『どうする家康』で主演を務める松本潤
大河ドラマ『どうする家康』で主演を務める松本潤
【結果一覧】視聴者が選ぶ戦国大河ドラマ「駄作」ランキングTOP5

「ストーリーに一貫性がなく、誇張したシーンが多い。内容がお始末すぎ」(茨城県・69歳・男性)、「松本潤は大河の顔ではない。人気本位で配役するNHKのやり方にはうんざり」(東京都・52歳・男性)、「これほど魅力のない家康もなかった」(埼玉県・61歳・男性)と、135票でぶっちぎりの首位。

「歴史改変、人物像の解釈違い、戦が少なく合戦シーンがしょぼい。これが評判の悪い大河の共通要素」とカトリーヌさん。作中は人物設定のアレンジが目立ち、とりわけLGBTQ+描写に疑問を口にする。

「家康の妻の築山殿は歴史上は悪妻だけど、聖女に描かれていて、戦なき世を提言する。戦国時代でそう言われても、と矛盾が生まれてしまう。家康の側室は女性が好きで、『家康に触れられて吐き気がする』と言う。もう1人の側室は女性の社会進出を訴えて去っていく。多様性にもほどがあります」

 1963年に始まり、大河は今期で第65作目を数える。過去作と差別化を図り、新たな切り口に挑む例は多いが、

「新解釈や新演出を取り入れたいのはわかるけど、見ているほうはつまずいちゃう。視聴者はもっと普通に歴史を描いてほしいと思っているはず」

 放送中の『豊臣兄弟!』は、秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く、としている。カトリーヌさんの評価は?

「脚本は『半沢直樹』や『下町ロケット』の八津弘幸さん。豊臣兄弟がのし上がっていく過程で、『戦国倍返しだ!』が起こるのでは? きっとカタルシスと涙があるはずで、この先の展開が期待できそうです」

 『豊臣兄弟!』は、将来ランキング入りを果たすのか─。

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<取材・文/小野寺悦子>

カトリーヌあやこ 漫画家&テレビウォッチャー。著書にフィギュアスケートルポ漫画『フィギュアおばかさん』(新書館)など