ではいったい、了徳寺さんたちは「ストレスフリー療法」をいかにして開発したのか。その開発秘話について触れてみたい。
老眼や白内障が治るといった事例も
「20年ほど前、アメリカの医師B・O・バーンズ博士の著作で、甲状腺が多くの病気にいかに関わっていたのか、数千人の事例をもとに報告されていました。甲状腺は喉仏の下の部分の皮膚直下に位置する、蝶のような形をしたもの。わずか1オンス(約28グラム)の非常に小さな器官から分泌されるホルモンはなんと、年間スプーン大さじ1杯分とごくわずか。
しかし、血糖やコレステロール、成長ホルモンといったさまざまなものに深く関わっています。もしこれが欠如するようなことがあったら、多くの疾病が待ち構えているんです。そこで私が当時、理事長兼学長を務めていた了徳寺大学で研究を重ね、甲状腺の体表部に48度未満の温熱刺激を与えることで、さまざまな効果が得られることを知りました」
しかし甲状腺の体表部に長期的に直接、温熱刺激を与えるのはよくないため、甲状腺ホルモンの分泌が促進される体表点を模索。その結果、7か所に及ぶ「未知の体表点」を見つけることができたという。
「未知の体表点は、身体の中心部から最も遠いところにあるはずだ。そうした仮説を立てて、私たちは足の裏を徹底的に調べていきました。そこで見つけたのが、長生きするためのスイッチともいえる未知の体表点でした」
足の裏にある7か所に及ぶ「未知の体表点」は、それぞれの症状や患者の悩みによって使い分けるが、いずれを選んでもストレスホルモンである副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)やコルチゾールを、有意に低下させることができる。
しかもこれら「未知の体表点」は左右の足の同じ位置にあるため、両足の同じポイントに同時に刺激を与えることができた。
さらに東洋医学でいうところのツボのうち、腹部腸管の司令塔の役割を果たす「中かん」。そして慢性疾患、特に消化器疾患を好転させるといわれる左足の「三里」のツボを同時に刺激することで「ハーモニー効果」と呼ばれる相乗効果が生まれた。
では「ストレスフリー療法」を行うことで、どんな効果が得られるのか?
「まず脳はもちろんのこと、末梢に至るまで血流が2倍から10倍に増えることがわかりました。この効果によって、私たちの身体を構成する37兆個以上の細胞に栄養と酸素をくまなく送り届け、外敵から身を守る免疫細胞を養い、身体のすみずみまで送り届けることができます。
しかも血流が増えたことで、ストレスなどが原因で低体温症に悩んでいた人たちの問題も解決することができました。驚くべきことに血流を上げ、体温をわずか1度上げるだけで免疫力は5~6倍に跳ね上がることも明らかになりました。そして頭部への血流増進から目の水晶体の代謝も促進。老眼や白内障が治るといった事例も報告されています」

















