北原さんが出産した翌年、2025年には、東京都や岡山県備前市、茨城県取手市、愛知県みよし市などが、無痛分娩費用への助成を相次いで発表した。少しずつではあるが、無痛分娩への理解が広まりつつある。

妊活に前向きになる方が増えれば

とはいえ地方では、無痛分娩に対応できる産院がまだまだ少ないのが現実。少子化問題が深刻な中、一部の自治体だけでなく、全国の妊婦さんが出産スタイルを選べる世の中になってほしい。その結果、妊活に前向きになる方が増えればいいなと思います

妊娠糖尿病を発症するも妊娠前は控えていた炭水化物も食べるよう意識し、血糖値も安定した(北原里英さん提供)
妊娠糖尿病を発症するも妊娠前は控えていた炭水化物も食べるよう意識し、血糖値も安定した(北原里英さん提供)
【写真】母性が溢れている……!第1子となる元気な女の子を出産した直後の一枚

 無痛分娩はもちろんメリットばかりではない。自然分娩に比べ分娩時間が長くなる可能性や、麻酔によるかゆみ、発熱などが起こりやすいリスクもある。

 重要なのはどちらを選ぶかではなく、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、“どちらも選べる仕組み”を整えることだ。痛みを耐える時代から、誰もが心から納得して産める時代へ─。少子化対策の一環として、行政の理解と対策が待たれる。

取材・文/植木淳子

きたはら・りえ(34)元AKB48・SKE48・NGT48メンバーで女優。NGT48ではキャプテンを務めた。'21年に俳優の笠原秀幸と結婚、'24年に長女を出産。