1kg落とすのに-7000キロカロリー

実話に基づき、病気が進行していく姿をリアルに演じる川口春奈。主演映画『ママがもうこの世界にいなくても私の命の日記』より
実話に基づき、病気が進行していく姿をリアルに演じる川口春奈。主演映画『ママがもうこの世界にいなくても私の命の日記』より
【写真】2か月の撮影で10キロ痩せた川口春奈

 実際、2か月で10kgの減量をするには食事量はどうなるのだろう?

「だいたい、1kg落とすのに7000キロカロリー減らすことが必要といわれます。10kgなら7万キロカロリーなので、2か月で落とすなら、1日あたりマイナス約1200キロカロリー。普通の女性の1日の摂取カロリーが約2000キロカロリーなので、800キロカロリーに抑えないといけません」

 ご飯1膳(150g)が 約250キロカロリーなので、1日に3膳くらいしか食べられない計算になる。

「川口さんの場合はダイエットではなく、がん患者を演じることが目的。おそらくドクターやアドバイザーがついていると思いますが、健康体で病的に痩せた身体を無理やりつくろうとしているので、相当負担がかかっていると思います」

 “俳優魂”でもてはやされる時代は、今は昔─。

 彼女のような減量を一般人がまねするのは危険、と警鐘を鳴らしつつ宮尾副院長はこう続ける。

「減量のペースとして、1か月に体重の3~5%が目安。タンパク質を摂りながら、運動もしながらがベストです。ただ、日本の20代の女性はBMI18.5以下の割合が先進国の中で特に高いんです。BMI22が標準なので、18.5というのは“痩せ”。

 痩せる必要のない女性が痩せようとダイエットすることは、日本肥満学会がステートメントを出すくらいの大きな問題なんです。同じ体重でも筋肉量や骨密度などでも見た目は変わってきますので、体重だけに振り回されないでほしいと思います」


取材・文/蒔田稔