音楽とプロセスを楽しむことを重視

5月22日に行われた『ZIGGY大復活祭』。チケットは即完売で、待ちわびたファンたちの熱気がすさまじかった(撮影/佐藤靖彦(ZIGGY大復活祭))
5月22日に行われた『ZIGGY大復活祭』。チケットは即完売で、待ちわびたファンたちの熱気がすさまじかった(撮影/佐藤靖彦(ZIGGY大復活祭))
【写真】大盛り上がり!即完売した『ZIGGY大復活祭』の様子

 落ち込みやいら立ちが目立つようになり、仕事に支障を来しかねなかったという。

「そんなとき、知り合いを介して現在の所属事務所の社長と知り合って。ロックファンだということですごく僕に敬意を示してくれて、意気投合したんですね。『一緒にやっていきましょう。うちの事務所には音楽系の事務所出身者も多いので安心してください』と言ってくれたんです。こんな僕に、感謝しかないですよ」

 今回の事務所移籍をきっかけに、再びアルコールから遠ざかることができたという森重。

「『こうでなくてはならない』という考え方になりがちな僕に対して『森重さんの好きなようにやってください』と言ってくれたんです。ありがたいですよね」

 心機一転の森重は、冒頭でも紹介した自身のYouTubeチャンネル「ZIGGY森重MJチャンネル」を開始。番組内でゲスト相手に見せる素顔やトークが「面白すぎる」と話題になる中、5月22日には東京・渋谷で『ZIGGY大復活祭』を敢行。“ZIGGYの森重”として、ついに復活を果たした。

「とにかく『音楽とは何か』と聞かれたら、音を楽しむこと─それは字のごとくだと思うんです。だからライブにおいても、『完璧なショーを作り上げること』が最大の目的だとは思っていない、ということだけは伝えたい。

 もちろん結果は良いに越したことはないけれど、その日、自分が最良のものをやろうとしたプロセスにこそ意味がある。それはみなさんの人生においても同じだと思うんです」

 プロセスを大切にすることを人生の喜びにすれば、結果は後からついてくる。

「これは10代のころから変わらない、僕の信念なんですよね。ZIGGYとしては、現状は僕1人。『大復活祭』から秋のツアーまでは同じサポートメンバーで続けます。そこから後は、『チームZIGGY』としてプロジェクトを拡大させます。

 要はZIGGYに関わってくれる人たち、ミュージシャン、アレンジャー、いろんな意味でのスタッフを拡大して、ZIGGYという一つのプロジェクトをより強大なものにしていきたい。期待していただけたらうれしいですね

 健康と、飽くなきロックスピリッツを完全に取り戻した“ZIGGYの森重”の完全復活まであと少しだ。

もりしげ・じゅいち 1963年8月28日生まれ、東京都国立市出身。ZIGGYのボーカリスト。早稲田大学第一文学部哲学科卒業。卒業論文は「マーク・ボランとグラム・ロック」。高校在学中から都内のライブハウスで音楽活動を活発に行う。1984年、ZIGGYを結成。1987年、ZIGGYのボーカリストとしてアルバム『ZIGGY 〜IN WITH THE TIMES〜』でメジャーデビュー。2026年3月より芸能事務所のLIBERA株式会社に所属。秋からのツアーも控えている。5月より「ZIGGY OFFICIAL FANCLUB」も開設。https://ziggy.bitfan.id/