1位は不朽の名作から

 そんな熱中時代から続く学園ドラマブームに乗ってスタートしたのが『3年B組金八先生』シリーズ('79年ほか・TBS系)。

 同作の主人公・坂本金八(武田鉄矢)が、見事1位に輝いた。区立中学校を舞台に、校内暴力やいじめ、性同一性障害などシリアスなテーマを扱うのも、同シリーズの特徴だ。

「金八先生はとことん生徒と向き合ってくれる、誠実な熱血先生。いじめ問題も解決してくれそうだが、令和の子どもや親が相手だと難しいかも……」(大阪府・55歳・女性)、「生徒とぶつかり合いながらも大切にしてくれる金八先生が好きだった。私の学生生活にもこんな先生がいたら、今頃立派な人間になっていたのかな」(静岡県・72歳・男性)との意見も。

「金八先生は、子どもたちの“創造する力”を育む授業をしていましたよね。クラスの問題に対して生徒一人ひとりに意見を聞いて、全員で考える。そうして生徒同士が認め合い、ひとつのクラスになっていく様子は視聴者にも伝わりました。

 実は以前、第1シリーズに出演していた方々が都内の居酒屋に集まっているところに遭遇したことがあるんです。とても盛り上がっていて、まるで本当の同窓会のようでした」(山崎さん)

 キャスト同士の絆もかなり固そうだ。

上戸彩が生徒役を務めた『3年B組金八先生』第6シリーズ
上戸彩が生徒役を務めた『3年B組金八先生』第6シリーズ
【結果一覧】「実際に教わりたかった」ドラマの先生ランキング

 山崎さんは昨今の学園ドラマについて、次のように話す。

「最近は『金八先生』のように、人間関係やクラスの空気そのものを丁寧に描く学園ドラマが少なくなったように感じます。学級会のシーンだけで1話を使うなんて、現代でもなかなか実験的。だからこそ、多くの視聴者が作品のテーマを自分事として受け止められたのではないでしょうか」(山崎さん)

 不登校、SNSトラブルなど、現代の社会問題とも密接につながる学園ドラマ。当事者が多いテーマだからこそ、ごまかしが利かず、視聴者の目も厳しくなる。令和の鬼塚英吉は、どんな教師像を見せてくれるのだろうか。

実際にいたら嫌なドラマの先生ランキングはこちら

山崎寛代 FM群馬での勤務を経て、TBS系『3時にあいましょう』『スーパーワイド』、テレビ朝日系『スーパーモーニング』などワイドショー・情報番組でリポーターを務める。現在はテレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』などに出演中