マイブームは「家庭菜園」

 誰もが年を重ねて老いる。現在独身の羽田さんも、将来のことなど不安は尽きないとか。

「“おひとりさま”の老後とかいわれますが、結局、最期はみんな一人ですよね。長年連れ添った夫婦も、どちらか一方が先に亡くなる。子どもがいても、今は別々に暮らすのが当たり前です。だから一人で生きるなんて覚悟を決める必要はないと思い、先のことは棚上げしています(笑)」

 ただ、いざというときに備え、身の回りのものを最小限にするよう「断捨離」には取り組んでいるそう。

「山のような持ち物を、あとで誰かに処分してもらうのは申し訳なくて。亡き父は極端に持ち物が少ない人でした。眼鏡に時計、カバン2つという程度だったため、片づけは1時間ほどで終了。父に倣い、定期的に持ち物を整理して、すっきりした生活を心がけています」

 昔は臆病で、何事にも慎重だったという羽田さん。今はその殻が破れ、積極的に生きる自分がいる。年を重ねて経験したことを糧に、人生を楽しみ、穏やかに生きていきたいと話す。

「最近ハマっているのが実家近くでの家庭菜園。農家の人に教えてもらいながら、野菜を育てています。昔から憧れていた暮らしができているのかなあって」

小田原のブランド野菜「下中玉ねぎ」の苗植えのお手伝い。「羽田甚商店」で取り扱う商品のひとつ(写真提供:羽田甚商店)
小田原のブランド野菜「下中玉ねぎ」の苗植えのお手伝い。「羽田甚商店」で取り扱う商品のひとつ(写真提供:羽田甚商店)
【写真】“憧れていた暮らし”を実現!マイブームを楽しむ羽田さん

 最後に、羽田さんから週女読者にメッセージ。

「私たちも気づけば、だいぶいい年になりました。同じ世代を生きてきた仲間が一人でも多いのは、すごく心強いこと。やはり助けになるのは同世代の存在ですし、言葉なんですよね。だから私たちはもっと輝けるし、この先もいろんな経験をして新たな果実を実らせることができる。これからの人生も謳歌していきましょう」

はだ・みちこ 俳優。1968年、茨城県生まれ。1994年公開の映画『RAMPO』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。以降、多数のヒット映画、ドラマに出演。2019年、実家の屋号を継承したオンラインストア「羽田甚商店」をオープンするなど、多方面で活躍している。

取材・文/百瀬康司