広報が明かした意図

 それにしても、紫色のビスケットは攻めすぎな気もするが……。

「『コアラのマーチ』史上初となる“不思議な体験”をお届けしたかったからです。見た瞬間に驚き、思わず写真を撮ったり誰かに見せたくなったりするような、これまでにない楽しさを表現したいと考えました」(ロッテ広報担当者、以下同)

「食べたいと思える色じゃない」と話題になっているコアラのマーチの新作(PRTIMESより)
「食べたいと思える色じゃない」と話題になっているコアラのマーチの新作(PRTIMESより)
【写真】「食べたいと思える色じゃない」“激変”を遂げたコアラのマーチ

 SNS時代ならではの「映え」や「シェアしたくなる仕掛け」をかなり意識しているようだ。ネット上で「食欲を減退させる色では?」とツッコミが入っていることについても、ロッテ側はすべて織り込み済みだった。

「今回は、一般的なお菓子のイメージを超えた驚きやワクワク感をお届けすることを重視しました。パッケージを開けた瞬間に『何これ!?』と驚き、友人や家族との会話が生まれることまで含めて、ひとつの“体験価値”として設計いたしました」

 マイナスな意見すらも、コミュニケーションのきっかけになるなら大歓迎という、なんとも令和らしいポジティブな戦略なのだ。実際のところ、発売発表後の反響も上々のようで、

「“コアラのマーチが紫色!?”“見た目と味が一致しなくて気になる”“どんな味なのか想像できない”といった、見た目のインパクトに対する驚きや好奇心の声が多く寄せられています」

 と、狙い通りのバズを巻き起こしている様子。

 時代とともにお菓子の楽しみ方もアップデートされていく現代。「紫なのにソーダ味」という、一見すると頭が混乱しそうな不思議な組み合わせは、果たして令和の新たな定番としてお菓子界に君臨するのだろうか。その答えは、ぜひ自分の舌で「体験」して確かめてみたい。