目次
Page 1
ー 居酒屋解説といぶし銀のツッコミを披露した「名タッグ」
Page 2
ー 「容姿・熱量・知識」評価を分けた芸能人
Page 3
ー 賛否が分かれたW杯経験者たち

 

 優勝を目指したサッカー日本代表は、ベスト32でブラジルに敗れ、惜しくも敗退。サムライブルーのワールドカップでの戦いはNHK・民放・DAZNで連日届けられた。

 試合の熱い展開を解説者として言語化する人、応援や抗議で声を上げ盛り上げる伝説的選手、詳しすぎるタレント、知らなすぎるタレント、中継や関連番組には多くの解説者らが出演。その中でも良かった&残念だったのは…?

居酒屋解説といぶし銀のツッコミを披露した「名タッグ」

 まずはある意味で選手と同等の注目を集めたといえる本田圭佑。NHKに民放と、局の垣根を越えて日本戦全4試合をカバーする前代未聞の起用。期待にたがわず本田語録が炸裂した。

「松木安太郎さんの高いテンションで応援するような解説が“居酒屋解説”として親しまれていますが、本田さんの解説は“新・居酒屋解説”といえるもの。ブラジル代表戦でゴールの佐野海舟選手に“打て! 打て、打て!”、逆転されての“もう何なん!”、褒め言葉としての“うざい”など、感情的な表現は、ライト層に特に好評ですね」(サッカーライター、以下同)

 チュニジア代表戦で飛び出した「イケイケドンドン」には、SNSで《流行語大賞にしよう》との声まで。

「Xで日本代表監督に名乗りを上げたにもかかわらず現行のルールを知らず、最近のサッカーを見ていないのではないかと思わせる節も。感情的な表現や解説としての勉強不足は否めないなか、相手チームの戦術上の意図を予測し、弱点となる相手選手を指摘するなど、実際にピッチで起きていることを捉える“目”はさすがでした

 そんな暴走ぎみの本田の魅力を引き出したのが、NHKで実況を担当した小宮山晃義アナウンサー。

「相手国の選手をよく知らない本田さんは、中継で小宮山アナに質問を繰り返していましたが、それに即答。本田さんが“ファウル!”と叫ぶと、静かに“ノーファウルです”など、本田さんの熱量に付き合いつつ一線を引き、戦況を伝えていた。

本田節を操縦した小宮山アナ(右)/雑誌協会より
本田節を操縦した小宮山アナ(右)/雑誌協会より

 

 一方で“本田さんが何をおっしゃったのかわかりませんでした”と突き放し、笑いの要素もプラスする場面も。解説する本田さんを解説するようないぶし銀の活躍。今大会で評価をさらに高めた“解説者・本田”の名パートナーでした」

 ここまではサッカーにあまり詳しくない層も楽しめた実況&解説だが、玄人的視点で評価を高めたのが林陵平。選手としてのキャリアは目立ったものはない。代表歴のある他の解説者と並べれば、正直地味。そんな元選手だがNHKの解説席に上り詰めた。

林さんの武器は圧倒的な“言語化力”。なぜこのプレーとなったのか、なぜこの展開になったのか、どう対応すべきといったことを、ピッチで起きている状況を見て言語化して解説する。'25年の解説担当数は202試合と圧倒的。解説者は担当する試合の前後の試合も確認する人は多く、実際に試合を見ている数は日本一でしょう。

 サッカーファンにはおなじみでしたが、今大会で初めて林さんの解説に触れた人たちにも“わかりやすい”と受け入れられていた。お茶の間にそこまで詳しい戦術的な解説が必要なのか、という意見もありますが」