『男女平等』『安定的継承』から『男系男子』継承を変更

「欧州で唯一『男系男子』の継承を守っていたのは、立憲君主制国家のリヒテンシュタインです。ところが、アロイス皇太子が8月15日の建国記念日に、国家元首を務める公

両陛下をカーテシーで迎えるベルギーのエリザベート王女(写真/共同通信)
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爵位の継承順位を長子優先に変更することを発表。今後生まれてくる子どもから適用されるといいます」(全国紙社会部記者、以下同)

 これで、欧州ではすべての立憲君主制国家で女性に継承権が認められたことに。

リヒテンシュタインは、これまで日本で長年行われてきた皇室典範改正の議論において、日本と同じ『男系男子』継承の代表として挙げられてきました。日本と同様の制度をとる国がまた一つ消えたことは、日本の制度を振り返る際に重要なポイントとなるはずです

 欧州の王室に詳しい駒澤大学の君塚直隆教授は、リヒテンシュタインの法改正についてこう解説する。

「リヒテンシュタインは神聖ローマ帝国の最後の生き残りともいえる国で、最後まで男系男子限定継承を定めるサリカ法を維持し続けてきた国でもあります。その国でさえも、女性に継承権を与える法改正を行いました。男系男子限定継承という古い制度の『最後の砦』が崩れたといえます」

 アロイス皇太子は「今回の法改正により、リヒテンシュタイン公国と公爵家は、この責任に対して最も準備ができている人物によって率いられるようにしたい」とも発言した。

『男女平等』『安定的継承』どちらも改正の理由とは思いますが、前提が日本とまったく異なります。というのも、継承者の人数も多く、圧倒的に『余裕』がある国なのです。にもかかわらず、合理的な法改正へと踏み切ったわけです」(君塚教授)