ポリアミンを保つ生活習慣とは
「どの生活習慣が直接的に体内のポリアミン値に影響するかといった研究はまだ多くありませんが、生活習慣が細胞の状態や腸内環境に大きく影響することは明白です。ですから、生活を変えることで結果的に体内のポリアミン量を保つことができると考えます」
特に、運動、睡眠、それらを乱すストレスケアの3つに気を配ること。腸内環境や体内のポリアミンのバランスを良好に整えることに役立ち、ポリアミンがつくられやすい身体づくりにつながると松藤先生。
「中高年の女性は筋力の低下によって活動量、食事量が減りがち。食事からのポリアミン摂取が不十分になる可能性が高いので、無理なく運動を続けて筋力を衰えさせないことは非常に大切です」
運動
筋トレなど適度な強度の運動をすることで筋肉に小さな傷ができ、その修復過程でタンパク質の合成が盛んに。多くのポリアミンが産生される期待が高まる。腸内環境にも好影響。
睡眠
睡眠のリズムが崩れると体内時計が乱れ、体内のポリアミンのバランスにも影響が出ると考えられる。腸内環境も揺らぐため、腸内でつくられるポリアミン量も減少の可能性が。
ストレス対策
強いストレス状態は細胞のポリアミン不足を招くおそれあり。さらに、慢性的なストレスは腸内細菌の多様性を低下させ、安定的なポリアミン供給の妨げにもつながる。
教えてくれたのは…松藤千弥先生 東京慈恵会医科大学学長。医学博士。栄養学から分子生物学、遺伝学まで幅広い分野に携わりながら、40年にわたりポリアミン研究を牽引。著書に「ポリアミンとは」から摂取に有効な食事術までをまとめた『あなたの中でいつの間にか進んでいる「老い」に負けない食事術』(アスコム)
取材・文/河端直子



















