テレビプロデューサーから絵本作家へ
――長年、テレビ業界で番組制作に携わってきた鎮目さんが、なぜ絵本を?
「テレビ局で働いていた時代は、ニュース番組を中心に担当していました。しかし、いくらテレビや配信で戦争について取り上げても、若い人たちにはなかなか伝わらないという悩みを抱えていました。若者や子どもに向けてメッセージを伝えることに限界を感じていたんです。そんなとき、絵本作家の松本えつをさんと出会って、意気投合しました。
“一緒に絵本を作りませんか?”と私からお声がけして、メディアリテラシーをテーマにした1作目『それウソかもよ? うちゅうじんがやってきた! のまき』を出版しました。絵本だったら子どもに読んでもらえるんじゃないか、伝わるのではないかという想いで制作しました」
鎮目博道(しずめ・ひろみち)/1969年、広島県生まれ。早稲田大学法学部卒。1992年、テレビ朝日入社。社会部記者の後、『スーパーJチャンネル』『スーパーモーニング』『報道ステーション』などのディレクター・ニュースデスクを経てプロデューサーに。ABEMAの立ち上げに参画し、『AbemaPrime』『Wの悲喜劇』などを企画・プロデュース。2019年に独立して「シーズメディア」代表に。全国の「顔ハメパネル」を巡るライフワークも
――映像と絵本では、制作過程で異なる部分も多い?
「限られたページ数の中で、どういう絵を描いて、そこにどれくらい文章を乗せると読みやすいのか。対象年齢によって、漢字はどれくらい使えるか。
表現の噛みくだき方も含めて、想像していた以上に時間がかかりましたね。試行錯誤を繰り返して、最初のパイロット版から何度も作り直したので、制作期間は1年ほど。映像制作とは違った大変さがありました」
――次回作の構想も?
「松本さんとは“3作目はどうしようか”と話しています。基本的には“子どもに今いちばん将来のために知っておいてほしいことシリーズ”だと思っているので、子どもに考えてほしい、伝わりやすいテーマを模索しているところです」



















