イラスト:星野グミ子

 関西ジャニーズJr. 道枝駿佑くんが出演したドラマ『母になる』(日本テレビ)が最終回を迎えた。このドラマ、実はジャニヲタのなかでちょっとした騒ぎになっていた。

 ドラマ放送時にTwitter上で繰り広げられたジャニヲタたちの実況を見ると、その多くが「母になった」「道枝くん産んだ……」などと母性をくすぐられている。

 これは俗に言う“母性愛”だ。

 一般の方の多くが、思い描くジャニヲタ像といえば「キャー! ○○君とつきあいた-い!」という目をハートにした女性ファンたちの姿だろう。

 しかし、私が知る限り、ジャニヲタたちのタレントへの感情はいくつかのタイプに分類できるように思う。それではさっそく、それぞれ見ていこう。

タイプA)本気愛

 これは、俗に言う「リア恋」というもので「リアルに恋している」ということだ。これは先ほども出てきた「キャー! ○○君とつきあいた-い!」という部類のジャニヲタに当たる。

「好きな人だれ?」という定番の女子の会話で「えっと……、嵐の二宮くん」と本気で言ってしまうやつである。一般の方からは、ちょっと痛い子に思われがちだが、当人はいたって真面目だ。

 担当(好きなジャニタレのこと)をまるで彼氏かのようにSNS上などで扱い、普段から名前で呼んでいるといった印象。

 このタイプは熱量はあるが、冷めやすいのが特徴。当然ながらリアルで好きなわけなので、タレントとファンの関係性に悩んだ末に病んでしまうファンが多い。

 熱愛発覚を期にファンを辞める事例もちらほら。好きと嫌いは紙一重、アンチになってしまうことがあるのも“リア恋”ならではである。

 そして、その越えられない壁に打ち砕かれ、長くてもだいたい2~3年で辞めていく傾向にある。

タイプB)プロデューサ-愛

 好きすぎるが故、“自分だったらこう演出するのに”“自分だったらこう売り出すのに”と事務所の運営にまで口を出したくなるジャニヲタだ。

 やたら事務所やタレントの内情、スタッフに詳しい。時間のある、独身OLや主婦に多い傾向。特に、検索能力に長けているのが特徴だ。当然ながらメディアリテラシーは高め。

 とあるジャニヲタは「担当の服の切れ端でそのブランドがわかる」という人もいる。もう、ここまでくれば特技である。履歴書に書いてもよいレベルだ。

 以前、ネットで騒ぎになった某女性アイドルとジャニーズの熱愛も、ことの発端は女性側のSNSを勝手にジャニヲタがパスワード解読したところから始まったという。

 某掲示板では《ジャニヲタはFBI》といったスレッドが乱立したのも記憶に新しい。

 また、熱愛発覚に対する反応はクールであり「グループ活動やタレント本人の品を落とさなければOK」といった感じである。

 ある意味、運営サイドよりもタレントやグループのことを考えているようにも思う。