
はちみつの甘さとコクにレモンのさわやかな酸味。肉をやわらかくし、魚の臭みをとってくれるのが、自家製のはちみつレモン。実は、下味、タレ、ドレッシングまで幅広く使える“万能調味料”なんです。健康や美容面でもうれしい効果たっぷりで、疲れやすい梅雨のこの時季にはぜひ常備したい!
「はちみつレモンのエキスは調味料にもなるんです。私は“はしすせそ”が定番調味料です」
そう話すのは、はちみつ料理研究家の河村千影さん。
はちみつレモンは便利な万能調味料
はちみつ、塩、酢、しょうゆ、みそが定番の調味料だという。なんとなく味が決まらないという時に、はちみつレモンを隠し味に足すと、料理の味を引き締めてくれるのだとか。
「ドレッシングはもちろん、煮物や炒め物にもサッと使え、時短にもつながります。はちみつに含まれる糖分や酵素には、肉のタンパク質がかたくなるのを防ぐ働きが。また、レモンに含まれるクエン酸には、肉の保湿性を高める作用があります」
ビタミンやミネラルなどさまざまな栄養があるのもうれしい。
「はちみつにはカリウムなどのミネラルがたっぷりでビタミンB群も含まれます。レモンもビタミンCなどの成分が含まれており、美肌や疲労回復など、さまざまな効果が期待できます」
それぞれが持つ、優秀な栄養成分のおかげもあり、料理に取り入れてから、風邪をひいたことがないそう。
「まずはレモンを切ってはちみつに漬けるだけの簡単万能調味料を作ってみてください。そして、日々の料理に取り入れてみてください」

※はちみつは1歳未満の乳児に与えないでください
レモンとはちみつで簡単!

材料(作りやすい分量)
・ノーワックスレモン(約100g)…2個
・はちみつ…100g
・清潔な保存容器(容量350ml)…1個
作り方
(1)レモンを中央で半分に切り、それぞれをスライスする。
(2)端の部分は果汁を搾る。種は除く。
(3)清潔な保存容器の底にはちみつを少したらしたあと、スライスレモンを入れる。
(4)レモンの表面が出ないよう、(2)の果汁と残りのはちみつを入れてよく混ぜ、1日以上おく。レモンから水分が出てきたらできあがり。
《POINT》上記の材料で大さじ12~13杯のはちみつレモン調味料が作れます。漬けた果肉も食べる調味料に。もちろんそのままおやつとして食べてもOK。市販の濃縮レモン果汁150mlとはちみつ200gを混ぜても作れる。