「ほんとうは結婚がしたい」

 3人のパートナー候補がいることは、両親や仲のいい友人には報告したのだろうか。

両親にはまだ言えていません。ただ、今まで両親とは恋愛の話はできなかったのですが、2年前にカミングアウトしてからは向こうから聞かれるように。これまでは、両親は同性愛者であることを理解はしても認めてくれないだろうと思っていたのですが、最近は恋愛について聞いてくれるようになったんですよ

 渋谷区に引っ越したのは、やはり将来3人のうち誰かと一緒に住むことを考えてのことらしい。

「3人には準備万端であるとしっかり伝えてあります(笑)。ほんとうは結婚したいですが、いまの日本ではパートナーシップという形でしか結ばれません。なんで男女じゃないと結婚できないのかと思うこともあります。

 それでも、パートナーシップという形でもよいので、胸を張ってパートナーと言える人ができればいいなと思っています。そのために、今年の3月初めに渋谷区に引っ越しをしました」

 パートナー候補の3人に対する思いは真剣だ。

「彼氏がいない間、つまみ食いはしていましたが、こんなに恋愛に向き合うようになったのは久しぶりなんです。結婚もできるならすぐしたい。20代だと1人の時間を大切にしたいという人もいますが、私は少しでも早く安定感がほしいですね」

 彼が幸せを求めるのには、理由があった。

発信力のあるタレントが、LGBTでもパートナーを見つけたことを発信するのはすごく力になると思っています。私が言うのもおこがましいですが、今自分にできることはそういうことだと思うんです。SNSで私に悩みを打ち明けてくれる人もたくさんいるので、自分自身が幸せの当事者になって、みんな平等に幸せになれるようにしたいです

 最後は真剣な表情で自分と同じ境遇の人たちに対する思いを語った。

 このまま、ぺえがゴールに向かって突き進み、多くの人に幸せを届けてくれることを期待したい!