(3)音楽を使って心の不調をやわらげる
「音楽療法のアプローチ」

 直接、心に作用する音楽は、負の感情を緩和する力を持っている。また、各項にあるQRコードを読み取ると読者限定のピアノ音源が用意されており、これを聴いてワークを行えば心がリセットして元気になるはずだ。

橋本翔太=著『すべてが楽になるピアノレイキ』(フォレスト出版刊) ※画像をクリックするとアマゾンの商品紹介ページにジャンプします
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 音楽はうつや心の回復に大いに役立つ。わざわざ音楽療法と言わなくても、音楽で心が元気になったり、グッときて涙ぐんでしまった経験は誰しもあるはずだ。ただ、注意点がひとつだけある。それはそのときの感情に近い音楽を聴くということ。

 悲しいときには悲しみの感情に特化していたり静かで落ち着いた音楽を、怒りで興奮しているときはアップテンポの曲を聴くとよい。気分が沈んでいるときにはダンスミュージックのような元気な曲が気持ちを盛り上げてくれそうな気もするが、これは間違い。気持ちが音楽についていけず、抑圧されかえって落ち込みが強くなってしまうことがある。

「音楽を道具として活用する、がコンセプトです。『こういうときはこの曲を聴く』と、処方箋のように自分の状態に合わせた曲を意識的に選んで使いましょう」(橋本さん)

「思い出の曲」はあなたの“心の頓服薬”になる

 青春時代に流行していた曲や、よく聴いていた曲を耳にすると、心がそっちに引っ張られて元気にならないだろうか? 実は、これも立派な音楽療法なのだ。

音楽は記憶を呼び覚ます効果が高いのです。つまり、感受性が高くて血気盛んなころに聴いていた曲は、そのときの心にタイムスリップさせてくれます。つまり、今の心のモヤモヤを忘れさせてくれるのです。年代別のヒットソングのCDが受けているのは、そういう理由かもしれません。思い出の曲を頓服的に処方してみてくださいね」(橋本さん)

(取材・文/寺西ジャジューカ)


監修:橋本翔太さん ◎臨床心理学専攻教育学修士/心理カウンセラー、音楽療法家。音楽教員を経て現在の活動を開始。日本にとどまらずシンガポールを中心に南アジア圏でも活動中。メンタルの強化や、自閉症、ADHDを抱えた方たちのカウンセリングにも従事。『聴くだけうつぬけ』(フォレスト出版)など、著書多数。

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