ブレイディみかこ 撮影/矢島泰輔

 ブレイディみかこさんといえば“ノー・フューチャー”の人である。イギリスの福祉や教育について書いた過去のノンフィクション作品でも、世の中の不平等や人生の不条理に怒って、このままじゃ、未来なんかないんだよと底辺からの本音を叫んできた。

わたしのフィロソフィーは、あくまでもノー・フューチャーだ」と過去の作品でも書いている。ところが、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は少し様相が違う。

あいつらは生きていく

 イギリスの南端、港町ブライトンで元底辺中学校に通う息子さんの日常を書いた本作は、未来がないどころか、未来をつかもうとする貧しい底辺キッズの姿を泣けるほど生き生きと描いている

 一体、怒れるパンクな書き手、ブレイディさんに何が起こったのか?