お客さんがいて初めてできあがる

 今年も多くの舞台に出演している加藤さん。今作の前に11月は主演ミュージカル『ファントム』が控えている。演出は友人でもある城田優さん。

純粋に楽しみです。(城田)優の作品に対する思い、役者だからこそ僕らに求めることやこだわりも話をしていて感じるので、もちろん簡単なことじゃないなって思いますけどね

 でも、『テニスの王子様』をやっていた当時、二十歳そこそこだった若造たちが、時間を経て、変わらずにその関係性の中で、こうやって仕事ができる喜びはとても感じています

 今、舞台は加藤さんにとってどんな場所なのか。

「僕の初舞台はミュージカル『テニスの王子様』で、その後、自身のライブもするようになり、今こうやって舞台をたくさんやらせてもらうようになって思うのは、やっぱりライブなんですよね

 その日にいらっしゃるお客さんによって、劇場の空気も芝居も変わったりしますし。音楽のライブも自分たちだけで表現するだけでは成り立たない部分がすごく多いんですね

 お客さんがいて初めてその場でできあがるっていうものなので、同じ意味で舞台はもうライブだと思っています

 最後に読者へメッセージをお願いします。

「今回は再演ですけど1回、全部リセットして、ひとつひとつのシーンをより自分たちの中でかみ砕いて、なぞるのではなく新たに構築するっていうことをしていきたいです。

 これは僕個人の考えですけど、ビクターとアンリの関係性をより切なくより愛おしく、演じられたらなと思います。ミュージカル『フランケンシュタイン』の世界観にどっぷりつかりに来ていただきたいです

(取材・文/井ノ口裕子)

ミュージカル『フランケンシュタイン』 (c)東宝
ミュージカル『フランケンシュタイン』
19世紀ヨーロッパ。科学者ビクター・フランケンシュタイン(中川晃教/柿澤勇人Wキャスト)が戦場でアンリ・デュプレ(加藤和樹/小西遼生Wキャスト)の命を救ったことで、2人は固い友情で結ばれる。生命創造に挑むビクターに感銘を受けたアンリは研究を手伝うが、殺人事件に巻き込まれたビクターを救うため、無実の罪で命を落としてしまう。
ビクターはアンリの亡骸に自らの研究の成果を注ぎ込み、生き返らせようとするが誕生したのはアンリの記憶を失った怪物だった。そして怪物は自らのおぞましい姿を恨み、ビクターに復讐を誓う……。
東京公演:2020年1月8日~30日@日生劇場/愛知公演:2020年2月14日~16日@愛知県芸術劇場 大ホール/大阪公演:2020年2月20日~24日@梅田芸術劇場 メインホール
【公式サイト】www.tohostage.com/frankenstein/

●PROFILE●
かとう・かずき 1984年10月7日、愛知県出身。2005年、ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月CDデビュー。ストレートプレーから大作ミュージカルまで、幅広い作品で主演を務める。今年は、舞台『暗くなるまで待って』『BACKBEAT』、ミュージカル『怪人と探偵』に出演。11月9日からミュージカル『ファントム』に城田優とともにW主演する。2020年6月から全国25公演ツアー開催も決定。