筋トレがもたらす、がん予防&克服4つのメリット

1. 筋肉からの分泌物質ががんを抑制

 筋トレを行うと、筋肉から「マイオカイン」と呼ばれる生理活性物質が分泌される。近年、一部のマイオカインに抗がん作用や、免疫細胞の攻撃力を高める作用があることが判明。

2. がんの一因となる慢性炎症を抑制

 全身や特定の臓器で、軽度の炎症が長期にわたり続く慢性炎症。これががんの一因となり、がんを進行させる。筋トレなどの運動には、炎症を抑える効果が確認されている。

3. がんを誘発する高血糖を抑制

 糖尿病の人はがん発症率が1.2倍高いという調査結果が。筋トレを行うと、インスリン抵抗性が改善し、血糖値が下がる。血糖値を調整すれば、がんの予防にもつながる。

4. 免疫細胞が活性化しがんが治りやすく

 筋トレを行った直後から血液中に免疫細胞が増加。なかでも、リンパ球の一種「NK(ナチュラルキラー)細胞」は、腫瘍に集まり、がんを一斉に攻撃してくれる。

佐藤典宏先生●産業医科大学第1外科講師、外来医長。膵臓がんを中心に1000例以上の外科手術を経験。YouTube「がん情報チャンネル、外科医佐藤のりひろ」は登録者8万人を突破。『がんに負けないたった3つの筋トレ』(マキノ出版)など、著書多数。
佐藤典宏先生●産業医科大学第1外科講師、外来医長。膵臓がんを中心に1000例以上の外科手術を経験。YouTube「がん情報チャンネル、外科医佐藤のりひろ」は登録者8万人を突破。『がんに負けないたった3つの筋トレ』(マキノ出版)など、著書多数。
【写真】シンプルな筋トレ3メニューをイラストで紹介!
教えてくれたのは……佐藤典宏先生●産業医科大学第1外科講師、外来医長。膵臓がんを中心に1000例以上の外科手術を経験。YouTube「がん情報チャンネル、外科医 佐藤のりひろ」は登録者8万人を突破。『がんに負けないたった3つの筋トレ』(マキノ出版)など、著書多数。

(取材・文/當間優子)