脂肪肝やがん予防に効果的なキャベツ

「キャベツはビタミンC、オリゴ糖、カリウム、食物繊維などの成分が豊富なので、とり続けることは病気予防にも効果的です」

 ビタミンCは抗酸化作用があり、オリゴ糖は腸の働きを活発にして、便秘解消に役立つ。また、カリウムは塩分の排出を促し、血圧の上昇を抑える。食物繊維はコレステロールを吸着して、体外に排出する働きがあるので、脂質異常症の改善にもなる。

「注目すべきは、キャベツを食べることで、インクレチンという腸管ホルモンの分泌が増える点です」

 インクレチンはインスリンの分泌を促進して、血糖値の上昇を緩やかにしてくれる。

「血圧やコレステロール値、血糖値などが高い患者さんには特におすすめしています」

 脂肪肝やがんを予防する効果もあるという。

 脂肪肝は、食べすぎなどによって過剰に摂取された糖質が、中性脂肪として肝臓に蓄積される病気。食前に湯通しキャベツを食べれば、ご飯などの糖質の摂取量を抑えられ、中性脂肪を減らせる。

「食べ始めてから1か月ほどで、脂肪肝が改善され、肝機能もよくなったという報告もあるほどです」

 キャベツを食べるメリットはそれだけではない。キャベツに含まれるファイトケミカルは、活性酸素を除去する抗酸化作用が強い。

 さらに、免疫細胞を増やすことが期待できるので免疫力が高まれば、がんの予防にもつながる。