自律訓練法のやり方

 不安を感じやすい人におすすめ

 全身をリラックスさせることができるようになる、一種の自己催眠療法。「交感神経」と、「副交感神経」のスイッチを操れるようになり、自律神経のバランスを調整、強化する。

【準備】

 リラックスした姿勢をとる。

【気持ちを整える】

「気持ちが落ち着いている」と、心の中でゆっくりと繰り返す。

【手足の重たさを感じる】

 利き腕に意識を向け、「右腕(利き腕)がとても重たい」と心の中でゆっくり唱えて重さを感じる。順に「左腕が」「右足が」「左足が」と同じように心の中でゆっくり唱えながら、重さを感じる。

【手足の温かさを感じる】

 利き腕に意識を向け「右腕(利き腕)がとても温かい」と心の中でゆっくり唱えて温かさを感じる。順に「左腕が」「右足が」「左足が」と同じように心の中でゆっくり唱えながら、温かさを感じる。

【消去動作】

 ゆっくりと目を開き、手を前に出し、力を入れてグーの形をつくる。勢いよくパーの形に開く。これを何度か繰り返す。

小野陽子先生●医学博士、日本産科婦人科専門医、心身医療専門医、女性心身医学会認定医師。
小野陽子先生●医学博士、日本産科婦人科専門医、心身医療専門医、女性心身医学会認定医師。
教えてくれたのは……小野陽子先生●医学博士、日本産科婦人科専門医、心身医療専門医、女性心身医学会認定医師。

(取材・文/野沢恭恵 イラスト/伊藤和人)