ノロウイルス対策用消毒液の作り方

 アルコール消毒は効かない!

 ノロウイルスはウイルスの特性からアルコール消毒液を使っても効果がない。家族が感染した場合、物品の消毒や嘔吐物の処理は、「次亜塩素酸ナトリウム」を含む家庭用塩素系漂白剤を使うのが有効だ。

食器・リネン類などの消毒の仕方

 感染者が使った食器は、食後すぐに消毒液に浸して消毒。トイレ周りや衣類、ドアノブなども同様に消毒する。感染者が使用した物、嘔吐物がついた物は、分けて洗浄・消毒する。

嘔吐物などの処理の仕方

 二次感染を防止するため、ウイルスが含まれた感染者の嘔吐物は十分に注意が必要。

 使い捨てマスクやガウン、手袋を着用し、ペーパータオルなどで静かに嘔吐物を拭き取り消毒後、水拭き。嘔吐物や手袋などはビニール袋に密閉して廃棄。丁寧に手洗いすることを忘れずに。

●ノロウイルスの正しい対策は厚生労働省のサイトをチェック https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/norovirus/
佐藤昭裕先生●KARADA内科クリニック院長。日本感染症学会専門医。総合診療医としての幅広い診療に加え、感染症専門医としてHIV感染症や結核などの診療、院内感染対策、ワクチン診療などを行う。『東京都感染症マニュアル2018』などの作成にも携わる。
佐藤昭裕先生●KARADA内科クリニック院長。日本感染症学会専門医。総合診療医としての幅広い診療に加え、感染症専門医としてHIV感染症や結核などの診療、院内感染対策、ワクチン診療などを行う。『東京都感染症マニュアル2018』などの作成にも携わる。
教えてくれたのは……佐藤昭裕先生●KARADA内科クリニック院長。日本感染症学会専門医。総合診療医としての幅広い診療に加え、感染症専門医としてHIV感染症や結核などの診療、院内感染対策、ワクチン診療などを行う。『東京都感染症マニュアル2018』などの作成にも携わる。

取材・文/釼持陽子