年を重ねるにつれ気力が続かない……といった人も多いのでは。吉川さんのようにエネルギッシュになるにはどうしたらいいのか。

テレビとの会話は孤独感も薄らいで一石二鳥

今からでは遅い、今さら頑張っても仕方がないって考えていませんか。年だからって諦めちゃあいけない。自分の脳みそちゃんに向かって、これから先、こうなりたいって指令を出すの。『まだひと花咲かせるわ』『このままで終わるものですか』という欲を、自分の脳みそちゃんにしっかりと伝える。そうやって自分を励ませば、その思いに従って、身体に命令を出して動かしてくれます

 この“脳みそちゃん”を鍛えるにはテレビも有効活用できるのだとか。暮らしの中でぼーっとする時間をぜひ活用したいもの。

「声を出したり、人と話すっていうのはすごく脳を活性化させると思うの。でもひとり暮らしの方もいらっしゃるわよね。そんなときは、テレビを見て笑う、テレビと会話をしてみて。お気に入りの登場人物を見つけて、話しかけたり、ときめいたり。誰に見られるわけでもないんだから楽しくね! 孤独感も薄らいで一石二鳥よ!」

 また、見た目も大事。吉川さんは“無意識がいちばん老化を早める”と話す。

もうこんな年だから、見た目も身なりもあまり気にしない、なんて人も多いんじゃないかしら。その気持ちが、グッと老けを呼び寄せるんですよ。私は玄関、リビング、トイレ、廊下……家のあらゆるところに鏡を置いて、全身を確認します。ぜひ、鏡を見るクセをつけて。その時に笑顔がつくれればなおよし。いつでもすぐに笑顔をつくれる人になれば、きっとすてきな環境に身を置けるはずですよ

 人生100年時代に向かって、歩き出そう。

吉川幸枝さんの著書『人生は80歳からがおもしろい』(アスコム刊)※記事の中の写真をクリックすると、アマゾンの購入ページにジャンプします

愛知県出身。飲食業や不動産、さらに美容事業などをしている株式会社よし川代表取締役社長。『¥マネーの虎』をはじめ、多くの番組に出演し人気者になる。幼いころはおにぎり一つ食べられないという生活の中から這い上がった生きざまは力強い。近著に88歳で人生の楽しみ方を記した著書『人生は80歳からがおもしろい』(アスコム刊)がある。