昨年の一般参賀は事前抽選の人数限定

天皇陛下の誕生日を祝うため、記帳者を含めて1万5883人が訪れた
天皇陛下の誕生日を祝うため、記帳者を含めて1万5883人が訪れた
【写真】学生時代の佳子さま、割れた腹筋が見える衣装でダンスを踊ることも

 昨年の天皇誕生日の一般参賀は、新型コロナウイルスの感染対策のため事前抽選で人数を限定した。今回は4年ぶりとなる抽選なしでの開催だった。

 一般参賀の初回がすぐに始まった。天皇陛下たちが並ぶベランダ近くには大勢の人だかりで近づけない。結局、私たちは参賀者たちの後方で陛下の挨拶や佳子さまたちの様子を見届けることにした。

 会場にアナウンスがあり、陛下、皇后さまの順番で全員がベランダに姿を現すと、歓声が上がり、スマホで写真を撮る人が目立つ。ベランダまでの距離が遠い上、雨で視界が悪く、私は佳子さまたちの表情をしっかりと確認できなかった。

「立ち止まらないで、前にお進みください」。陛下たちが退出すると、参賀者たちも警備担当者に促され、広場を後にした。混雑している坂下門や大手門方面などを避け、私たちは皇居東御苑を経由して、平川門から帰ることにした。東御苑にある梅林坂の白梅、紅梅は見頃を迎えていた。雨に濡れ、花の色が一層、鮮やかに見えた。知人は「いいところですね」と、人混みから抜け出て、ホッとした表情でつぶやいた。