以下をしっかりチェックして、無理せずに米代や食費を抑えていこう!

「外国産米」に積極チャレンジ!

「国産米の代替として話題にあがるカルローズ米ですが、大規模な土地で作られることから生産コストが低く、今年流通している2023年の収穫が非常に良好だったことが安さの理由。日本米より粘りけが少なくサラッとしているので、ソースやオイルなどの味や香りを吸いやすいです。

 そのため、ピラフ、カレーといったしっかりした味わいの料理にぴったり。白米としてそのまま食べる際、日本米に近づけるためには、30分ほどじっくり浸水させてから炊飯器で炊くことで、粘りを引き出すことができます

・副菜や汁物をマシマシにして「満腹感」を出す

 お米の量を減らしても満足できる献立にするのも重要。

丸山さんのベランダ菜園。ミニトマトやにんにくも栽培中
丸山さんのベランダ菜園。ミニトマトやにんにくも栽培中
【写真】ベランダや庭がある人は真似したい! 丸山さんの家庭菜園が充実しすぎ

旬の野菜は価格が下がるので、これからの時季は『新じゃが』がおすすめ。揚げたり、煮っころがしにしたりすると、カロリーも高く腹持ちがいいです。値段の上下が激しい葉物野菜はベランダ菜園する手も。わが家では、細ねぎ、バジルなどを育てています。節約メニューは茶色っぽくなりがちですが青物があると食卓が華やぎます

 タンパク質が豊富に含まれていると満腹感を得やすいので、価格が安定している豆腐や厚揚げ、納豆を取り入れるのも無理のない節約につながる。

・「白滝ごはん」でおいしくかさ増し

 米が持つ本来の味を損ねない“かさ増し方法”として優秀なのが、「白滝ごはん」だと丸山さん。

ご飯を炊くときに刻んだ白滝(糸こんにゃく)を入れるだけで作れます。米代だけでなくカロリーも抑えられるので、ダイエット向き。作り方は、洗った米2合に対して、ゆでた白滝200~400gを米粒程度に切ったものを加えて、水を2合の目盛りに合わせて入れ30分吸水させた後、炊飯するだけ。見た目も香りも普通のご飯と変わらずおいしいです

・「豆腐」を一緒に炊くのもおすすめ

豆腐と一緒に米を炊くかさ増しもしています。作り方は、洗った米2合に対して、木綿豆腐200gをさいの目切りにしたものと、酒大さじ1、塩小さじ1/2、水270mlを加えたら、30分吸水させてから炊飯します」。植物性のタンパク質もとれ、ご飯に甘みも増すのだそう。「木綿豆腐を使うと食べ応えがアップします。仕上げにごま油や削り節、塩昆布などを加えるとうまみが増しておいしいですよ

・米の代わりになる「主食」に注目

お茶碗1杯分のご飯の量は約150g、精米で約65gとなり、5kgで約77杯分。5月の精米5kgの平均価格は約4268円なので、ご飯1杯あたりの米代は約55円です。ここでお米の代わりになる他の主食の値上げ率を考えてみると、乾麺のパスタは、例えば業務スーパーのパスタ500gだと、約130円で販売されており、1人前の乾麺量100gの場合、約26円と円安の影響で値上がりしていても安い。週に2~3回、麺類をメインにすれば、お米のグレードを下げなくても消費スピードを落とせます

丸山晴美さん 節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー・消費生活アドバイザー。節約や貯金、資産運用方法など、お金にまつわる著書多数。監修を務めた『年間100万円!がんばらなくても貯まるお金の習慣』(宝島社)も発売中。