歴史の節目に立つご一家に、待ち受ける未来とは

筑波大学生命環境学群生物学類に進学した、悠仁さま。1年目のキャンパスライフを満喫
筑波大学生命環境学群生物学類に進学した、悠仁さま。1年目のキャンパスライフを満喫
【独自写真】“花柄ワンピース”で圭さんとデートする9年前の眞子さん

 このような日本の歴史の大きな節目を、今、私たちは生きている。こうした自覚を持ち、現実を素直に受け入れる必要に、私たちは迫られているのではなかろうか。そのためにも、天皇陛下や秋篠宮さまの次世代の皇室を担う唯一の皇位継承者である悠仁さまを応援し、国民の力でもっと盛り立てることが大切だ。9人連続して女子ばかり生まれた皇室に、41年ぶりに誕生した男子である。この重みを深く認識し、悠仁さまを大事に育ててほしい。

 もし、悠仁さまが秋篠宮さまと同じく、24歳で結婚して、すぐに男の子が生まれたとしたら、現状の皇位継承などのモヤモヤは速やかに解消されるだろう。悠仁さまの教育や養育を両親任せにするのではなく、国民もわが子のように案じながら、悠仁さまへの助言や声援を、世論という形で反映させてほしい。

 海の向こうのアメリカで、眞子さんの第1子が生まれた。秋篠宮ご夫妻にとっては初孫となる。また、皇族数確保に向け、佳子さまたち女性皇族が、結婚後も皇室に残ることなどについて、国会議員たちは議論を続けている。昨年の誕生日会見で、秋篠宮さまは、皇室制度に関わる発言は控えるとしながら、このように述べた。

「ただ一方で該当する皇族は生身の人間なわけで、その人たちがそれによってどういう状況になるのか、(略)そういう人たちを生活や仕事の面でサポートする宮内庁のしかるべき人たちは、その人たちがどういう考えを持っているかということを理解して、もしくは知っておく必要があるのではないか」

 佳子さまに寄り添って議論を深めてほしい、という娘の幸せを願う父親の真情がとてもよく表れている。

 今年9月6日、悠仁さまの成年式が行われる。成年皇族として、力強く第一歩を踏み出すことになるが、それはまた、秋篠宮ご夫妻にとっての新しいスタートでもある。

 これからもご一家の活躍を、期待を込めて見守りたい。

<取材・文/江森敬治>

えもり・けいじ 1956年生まれ。1980年、毎日新聞社に入社。社会部宮内庁担当記者、編集委員などを経て退社後、現在はジャーナリスト。著書に2025年4月刊行の『悠仁さま』(講談社)や『秋篠宮』(小学館)など。