水分補給はきゅうりとズッキーニ

 きゅうりは、95%が水分。また、食物繊維、カリウム、ビタミンC、ビタミンKを含む。

「選ぶ際はハリがあってしっかりした触り心地のものを。鮮度はなすと同じくトゲの鋭さで確認できます。調理前に板ずりや塩もみでひと手間加えると、えぐみが取れます」

 冷凍保存したい時は、薄い輪切りにしてから塩少々を加え、ボウルでもみ込む。

「5分ほどおくとクタッとしてくるため、手で絞って水けを抜いてから、小分けに。1本分ずつラップで包めば約1か月の保存が可能です。大量消費をしたい時は炒め物に。千切りのように細かくせず、やや大きめの乱切りにすると、火が入っても程よく食感が残り、みずみずしさも味わえます」

 ズッキーニも9割以上を水分が占め、カリウム含有量はきゅうりの約1・5倍。

「水分が多く栄養価が低いイメージのズッキーニですが、夏バテ防止のためにもとってほしい野菜。大きすぎると味が落ちるため、20cm以内のものを選びましょう。全体の太さが均一で、ツヤがあるものが新鮮で味も濃い。調理する際は、食感が残る1・5cm程度の厚切りにして油と炒めると、ホクッとした食感を楽しめます。ズッキーニっぽさを残したい人は、輪切りや半割りにしてから格子状に切り目を入れ、フライパンで焼き目を。しょうゆやかつお節をかけるだけで、おいしい一品に仕上がります」

 野菜には水分を多く含むものもあり、生で食べることで、身体の水分補給にも役立つので、汗をたくさんかいた日にはおすすめだそう。

「調理いらずで火も使わないので、暑い日でもストレスなく食べられます。例えば、スライサーで薄くカットしてサラダのトッピングにしても美味。汗をかいた日は塩分摂取も必要なので、塩で味つけをするのがポイント。野菜の摂取量を増やしたい場合は、冷やしたラタトゥイユがいち押しです。冷蔵庫に作り置きしておくと、暑い日も食べやすく、たっぷりと野菜を摂取できます」

 今年の夏は、夏野菜をおいしく取り入れて、バテずに元気に過ごしたい。