朝・昼・夜でそれぞれ違う目的別の摂取タイミング
牛乳は摂取する時間帯で身体への効能も変わるというから驚き!朝・昼・夜、それぞれのメリットをしっかり理解して、効果的な飲みグセをつけよう。
朝牛乳:睡眠の質が上がる
牛乳を飲むとトリプトファンが体内に取り込まれる。これが「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンを分泌させ、そして睡眠に不可欠なメラトニンに変換される。睡眠に入る14~16時間前など、時間を逆算して朝牛乳を飲むと、深い眠りにつけるようになる。
昼牛乳:活発に動ける身体をつくる
牛乳に含まれるタンパク質には「分岐鎖アミノ酸」といって筋肉の成長に必要なものが多く含まれており、筋肉のエネルギー源となる。中高年にとっては筋力低下の予防や疲労回復にも有効。
夜牛乳:加齢でもろくなりがちな骨を補強する
牛乳のカルシウム吸収率は小魚などより高く、また吸収に最適な時間は睡眠中。つまり夜牛乳を飲むことが骨の強化につながる。
【朝】ザクザクいちごのダブルミルクドリンク
抗酸化作用が豊富なアーモンドミルクとビタミンCもたっぷりな美肌ドリンク
材料(1人分)
・いちご(冷凍でもOK)…5粒
・てんさい糖…大さじ1
・アーモンドミルク(砂糖不使用)…50~100ml
・牛乳…100ml
【作り方】
(1)グラスに5mm角にしたいちご、てんさい糖を入れて混ぜる。
(2)アーモンドミルク、牛乳を混ぜて、(1)にそっと注ぎ入れ、好みでいちごを飾る。
【昼】ミルクセーキ
おやつにもぴったりな手作りプロテインドリンク

材料(1人分)
・牛乳…150ml
・卵…1個
・きび砂糖…大さじ1
・バニラエッセンス…少々
【作り方】
(1)ミキサーに牛乳、卵、砂糖、バニラエッセンスを入れて、なめらかになるまで攪拌する(ミキサーがない場合は、ボウルに砂糖と卵を入れて泡立て器で混ぜ、牛乳を少しずつ加えて溶きのばす。最後にバニラエッセンスをたらす)。
(2)茶こしでこしながらグラスに注ぐ。
【夜】鶏胸肉のトマトクリーム煮
冷えた内臓を温めて抗酸化成分がしっかり吸収できる老化防止スープ

材料(4人分)
・鶏胸肉…1枚(200g)
・塩こうじ…大さじ1
・こしょう…少々
・小麦粉…大さじ1と1/2
・玉ねぎ…1/2個
・かぼちゃ…60g
・キャベツ…2~3枚
・オリーブ油…大さじ1/2
・水…100ml
A〔トマト水煮缶(ダイスカット)…100~150g、牛乳…200ml、コンソメスープの素…小さじ1/2、塩こうじ・砂糖…各小さじ1、こしょう…少々〕
【作り方】
(1)鶏肉はひと口大に切り、塩こうじをもみ込んで、こしょうを振ったら小麦粉をまぶす。玉ねぎは薄切りに、かぼちゃはひと口大に、キャベツは3cmほどのざく切りにする。
(2)フライパンにオリーブ油を熱し、鶏肉を焼く。焼き色がついたら端に寄せて、あいたところに玉ねぎを入れてサッと炒める。
(3)かぼちゃと水を加えてふたをして、5分ほど煮る。
(4)Aとキャベツを加え、時々かき混ぜながら、材料に火が通るまでさらに5~6分煮る。

教えてくれたのは……和田秀樹先生●精神科医。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、「和田秀樹こころと体のクリニック」院長。『医師が教える長生きする牛乳の飲み方』(アスコム)など著書多数。
料理レシピ監修/金丸絵里加 撮影/難波雄史(『医師が教える長生きする牛乳の飲み方』より) 取材・文/熊谷あづさ