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自覚症状がないままに、重大な病気を引き起こすことから「サイレントキラー」とも呼ばれている高血圧。血圧を下げるには、どんな対策があるのか。
「まず、まだ高血圧の診断を受けていない、または、しばらく測定をしていない人は、普段から血圧を測定する習慣をつけてほしいです。特に専業主婦の方やパートタイムで働かれている人は、健康診断を受ける機会が少なく『知らないうちに高血圧』になっているケースが多い。いまでは、家庭用の測定器も4千〜5千円あれば機能的に十分なものが買えます。指先で測る簡易的なものではなく、精度の高い上腕式のものがおすすめですね」
健康診断などで指摘され、病院を受診すると医師は血圧を下げる「降圧薬を飲む治療」と「生活習慣の改善指導」の2つを主に行うが、ここにも高血圧を放置してしまう理由があるという。
「生活習慣の改善で真っ先に行うのが、減塩指導です。塩分は血圧を上げる最大の原因ですから、塩分摂取量を1日約6g目安にしてほしいとお伝えします。ただ、梅干し1個で約2g、みそ汁1杯で約1・5gと、日本食には多くの塩分が含まれているので、継続するのはなかなか難しい。途中で挫折してしまう人も少なくないのです」
さらに、高血圧学会の治療ガイドラインでも推奨されている「運動療法」も、ハードルがかなり高い。
「血圧を下げる運動として、よく指導されるのが、1日1万歩のウォーキング。中高年であれば、1時間半ほどかかるとされ、毎日続けるのは至難のわざです」