美肌効果!温泉
美肌におすすめの泉質は、炭酸水素塩泉、硫黄泉、硫酸塩泉、アルカリ性単純温泉。特にアルカリ度の高い湯は、肌の汚れをスッキリ落として、すべすべ肌にしてくれます。
川中温泉 かど半旅館(群馬県)
群馬県の吾妻峡をさかのぼった、雁ヶ沢川沿いに立つ一軒宿。日本三美人の湯に数えられ、特に源泉掛け流しの泉温約35度の混浴風呂は、ぬるめの湯に長湯することで、つるつるすべすべの肌を実感。
玉造温泉(島根県)
松江市の玉湯川沿いに宿が立ち並ぶ、日本最古の美肌温泉。『出雲国風土記』に、「一度入ると美しくなり、再び入ると万病が治る」と記される。美肌成分のメタケイ酸を含む、化粧水のような泉質が特徴。

中山平温泉(宮城県)
鳴子温泉郷、大谷川に沿った自然豊かな山間にある温泉地。5種類の泉質を持ち、なかでもアルカリ度の高い、源泉100%かけ流しの湯は、別名「うなぎ湯」と呼ばれるほどのトロトロの湯。

奈良田温泉 白根館(山梨県)
南アルプスの麓、早川最奥の奈良田にある一軒宿。多くの病に効くことや、日によって湯の色が透明、緑色、白濁と変わることから「七不思議の湯」と呼ばれている。ヌルっとした湯ざわりで、とろとろしっとり。

藤七(とうしち)温泉 彩雲荘(岩手県)
岩手県と秋田県にまたがる八幡平山頂近く、標高1400メートルにある一軒宿。八幡平や岩手山の雄大な景色が広がる混浴露天風呂は、底から泡が湧き、タオル巻きOKなので女性も安心して入浴できる。

伝統的療養法「湯治」
古来、温泉はケガや不調の改善、疲労回復など、身体を癒す場として親しまれ、それが「湯治文化」として根付いてきました。
湯治は、温泉の成分によって自然治癒力を高め、さまざまな症状を緩和する目的で行います。十分な効果を求めるには、“7日1回で3回り(3週間)をよし”とされているように、ある程度の日数をかけて入浴するのが基本です。
教えてくれた人……井澤俊二さん●温泉歴35年。温泉は、湯ざわり、色、香り、味、注がれる音と、五感で体感できる究極の癒しをモットーに、全国の温泉を訪ね歩く。数よりも質を重視の、湯をじっくり堪能する派。近頃は、名も知れぬ名泉の探求を主としている。
編集協力/池田純子