グラウンドに立てば相手を圧倒するオーラを放つ3人は、さながらサムライだとロバーツ監督は話す。
「サムライのようだ」
「ロバーツ監督は山本投手を“キラー”と表現していました。直訳すると“殺人者”という意味ですが、アメリカでは称賛の意味で使われることも。ロバーツ監督は“マイケル・ジョーダンやタイガー・ウッズもそうだが、彼らの目には恐れがない”とし、大谷選手や山本投手もそれに当たると話していました。“相手が倒れかけたら、とどめを刺さなければいけない、サムライのようだ”とも。出遅れていた佐々木投手についてもポストシーズンの活躍を受けて“キラーになってきた”と褒めたたえていました」(在米ジャーナリスト)
日本人トリオの活躍を“レジェンド”はどう見ているのか。アジア人初のメジャーリーガーである村上雅則さんに聞いた。
「山本くんは昨年にお会いしましたが、メジャーリーガーにしてはかなり背が低いなという印象でした。技術的なことですが、178cmの身長でも長身のメジャーリーガーと同じ歩幅で投球をしています。それによって、打者が打ちにくい球を投げることができています。
佐々木くんはマイナーリーグでアメリカの雰囲気を経験してから、メジャーに上がったほうがいいなと思っていたら、いきなりメジャーデビュー。それで打ち込まれてしまった。今はもう慣れてきたんだろうね」
偉大な大先輩も“伝説の1日”を繰り広げた大谷の活躍には目を見張るものがあったようだ。
「勝てばワールドシリーズというときに、ちょうどローテーションが回ってくる。彼の努力が引き寄せたのかもしれない。素晴らしいピッチングをして、ホームランも1本くらいは打つだろうと思っていましたが、まさか3本とは。相手チームは大谷くん一人にやられたという感じでしょう。選手もアメリカのメディアも“化け物”だと感じているんじゃないかな。日本人として誇りだし、本人は断るかもしれないけど、国民栄誉賞をあげないといけない」(村上さん)











