「切らない」「とがない」便利食材の活用がカギ
調理がラクになる食材選びもポイント。
「カット野菜や冷凍野菜は、ハサミや包丁、まな板を使わなくていいので重宝します」
と島本さん。
「付け合わせや野菜炒めに使うイメージですが、おみそ汁に入れたりしゃぶしゃぶに使ったりと、レパートリーを増やすと使い勝手がさらにアップ。肉類も初めからひと口大にカットされているものを選ぶと手間いらず」(島本さん)
本間さんも、お米は米とぎ不要な無洗米の一択。
「冬は手が冷えるので、無洗米がだんぜん役に立ちます。普通のお米がいい方は、15~20℃のぬるま湯でといでも味が変わらないので試してほしいです」
冬の時短調理のポイントは「ほったらかし」が正解、とおふたり。
「寒い日は材料を切って鍋に入れたら『放置』できる料理がベスト。おでんやポトフ、豚汁など時間がたつほど味がしみておいしくなりますし、火にかけておけば湯気がキッチンを暖めてくれるので暖房代わりに。煮立ったら火を止めてバスタオルでくるめば余熱でじんわり味がしみて、保温にもなるのでガス代の節約にも」(本間さん)
島本さんも調理家電はどんどん活用してほしいと話す。
「暑くて火を使いたくない夏にオススメのレンジ調理は、冬も便利ですが、イチ推しは炊飯器調理。サムゲタンや大根の煮物など、時間のかかる料理も具を入れたら放っておくだけで完成します」
最後に水が冷たい冬、おっくうになる洗い物がラクになるアイデアも伺った。
「食器類はぬるま湯で洗いますが、肉や魚を切った後の包丁やまな板はまず水で洗います。最初からお湯を使うと、タンパク質が固まって落ちにくくなります」(島本さん)
鍋の焦げつきは「煮て落とす」のが正解と教えてくれたのは、本間さんだ。
「水と洗剤を入れて煮立てれば、こすらず汚れが浮き上がります。頑固な焦げは重曹を少し加えて5~10分煮立てて放置、冷めたころにはスルッときれいになります」
さらに、本間さんは泡のパック洗剤もオススメする。
「しつこい油汚れや落としにくいご飯粒も、スプレーしておくと、こすり洗いが不要。手荒れ予防にもなります」
本間さんは、「『手を抜く=手を守る』と考えて、“温めながら・触らず・こすらず”を意識すると冬の台所仕事がグッとラクになります」と、アドバイス。さっそくできそうなことからスタート!











