NHK広報の見解

「緊急性の高い情報にアクセスする際、利用規約や契約を求めるポップアップが出てくることに、ユーザーが不満を抱くのは当然でしょう。特に災害時はバッテリー残量も少なく、一刻を争うため、いざというときに役に立たないと受け取られてしまったのです」(前出・全国紙記者)

 緊急時にもこうした面倒な作業が要求されるのか。週刊女性PRIMEはNHK広報に話を聞いてみた。

 まず、利用に受信契約が必要なことを示す「ご利用にあたって」という画面は、一度内容を確認すればそのブラウザでは2度目以降は表示されなくなるという。記者がためしたところ、たしかに次からは表示されなくなった。

受信契約やアカウント登録を促す『NHKONE』のポップアップ画面
受信契約やアカウント登録を促す『NHKONE』のポップアップ画面
【写真】緊急時にログインは無理…批判が集まったNHKの“災害投稿”

 ただし、「アカウント登録のお願い」や「受信契約の確認のお願い」といったポップアップ画面が出てくるケースも。これらについては、広報は以下のように回答した。

「NHK ONE アカウントをご登録いただき、受信契約情報の登録・連携手続きをしていただくと、受信契約の確認の取れるため、以降、そうした画面は表示されなくなります」

 受信料を支払っていることが、NHKが発信するインターネット上の情報を閲覧する条件ならば、受信契約の情報を登録することは仕方ないが、こういった面倒な作業が緊急時に求められると厄介だが――。

 緊急時に関してのNHKの回答は「アカウント登録のお願いや受信契約の確認は災害時・緊急時には表示されません」とのこと。さらに、一度だけ出る「ご利用にあたって」という画面についても、「災害時や緊急時にニュースが配信される際には、この画面が小さく表示される仕様となっており、必要な情報が確実に伝わるよう配慮しています」とのことだった。

 NHKが災害時や緊急時の情報提供に配慮をしていることはわかったが、いずれにせよ、民放のSNSや以前のNHKのように、ネット上のNHKの情報を簡単に閲覧することができにくくなったということ。

 NHKの情報をフル活用したければ、事前に「NHK ONE」のアカウント登録を済ませておくしか選択肢はなさそうだ。