身体作りの基本は毎日のストレッチ

 リハビリからボディメイクに目覚め、週に4日ほどジムに通っている高岡先生だが、身体づくりの基本になっているのは、あくまで自宅でのストレッチ習慣だという。

「スマホを使うときはフォームローラーで背中や下半身の筋肉を伸ばしたり、夜にニュースを見るときも、股関節をほぐすストレッチをするように心がけていますね。年齢を重ねると、筋肉や関節はどうしても硬くなっていきます。すると、身体の可動域が狭まって転倒リスクが高まったり、血流やリンパの流れが悪くなって、太りやすい身体になってしまうのです。太りにくく転ばない、自分の足で歩ける身体をキープするには、有酸素運動ももちろん大事ですが、まずは日々のストレッチで身体の柔軟性を高めることが何より大切かなと思っています」

 また、ストレッチには副交感神経を優位にして、睡眠の質を上げる効果も。習慣化することで、翌日の疲れも全然違うのだとか。

「特に股関節を柔軟にする『カエル体操』は毎日続けているストレッチ。人工股関節というのもあり、サボるとすぐに股関節周りの筋肉が硬くなってしまうのです。股関節は、運動不足や長時間同じ姿勢でいる人も硬くなりやすい部位。放置すると、姿勢が悪くなり腰痛を起こす原因にもつながります。股関節のゆがみは骨盤にも影響しますから、ストレッチをすることで骨盤が正しい位置に戻り、ぽっこりお腹も解消するのでいいことずくめです」

 先生が行っているカエル体操は、うつぶせになりカエルのようなポーズで股関節をほぐす体操だが、股関節が硬い人は、最初のうちは両足を広げるカエルのポーズをキープするのにも一苦労するのだそう。

なので、まずは『やさしいカエル体操』をおすすめします。床に座りながらできるので、テレビを見るときやお風呂上がりのリラックスタイムなどに、取り入れてみてください」

股関節の柔軟性をぐんと高める、やさしい“カエル体操”

 高岡先生が続けている「カエル体操」は、うつぶせになり両足をカエルのように広げて行うストレッチですが、股関節が硬いと基本のポーズをとるのにも一苦労。そこで取り入れやすい簡易バージョンをご紹介。

(1)床に座って、片足を前にまっすぐ伸ばす。もう片方の足は、膝を曲げて内側に折る。

やさしい“カエル体操” (1)床に座って、片足を前にまっすぐ伸ばす。もう片方の足は、膝を曲げて内側に折る。
やさしい“カエル体操” (1)床に座って、片足を前にまっすぐ伸ばす。もう片方の足は、膝を曲げて内側に折る。
【写真】股関節の柔軟性をぐんと高める「やさしい“カエル体操”」

(2)太ももの付け根あたりに手を添え、足首を外側→内側へゆっくり倒す。左右それぞれ10回×2セット行う。

やさしい“カエル体操” (2)太ももの付け根あたりに手を添え、足首を外側→内側へゆっくり倒す。左右それぞれ10回×2セット行う。
やさしい“カエル体操” (2)太ももの付け根あたりに手を添え、足首を外側→内側へゆっくり倒す。左右それぞれ10回×2セット行う。

 人工股関節の手術後、毎日続けているカエル体操! 姿勢がよくなり、ぽっこりお腹も改善しました