ご飯、パン、うどんといった糖質の多い主食

 ご飯やうどん、パンといった主食も要注意。それらには糖質が多く含まれるため食べると血糖値が上昇するが、血糖値が高い状態が続くと、がんが進行する恐れがあるのだ。

「がん細胞にブドウ糖を与えると細胞の増殖や転移に必要な運動能力が高まり、血糖値が上昇すると分泌されるインスリンも、がんを進行させることがわかっています。実際に、多くの研究で高血糖のがん患者さんは生存率が低いことが報告されているので、血糖値の上がりすぎを防ぐことはとても大事です」

 ただし、極端に糖質を制限することはおすすめできないという。

「日本人約9万人に詳しい食事のアンケートを行い、炭水化物の摂取量とがんの発症リスクを調査したところ、摂取カロリーのうち炭水化物が占める割合が少ないグループは、がん全体のリスクが8%増加していたので、糖質制限の“やりすぎ”は避けたほうがよさそうです」

 なお、糖尿病や膵炎、肝硬変、腎機能が低下している人は、糖質を制限すると危険
な場合があるので、事前に必ず主治医に相談するようにしてほしい。

菓子パンやカップ麺など食品添加物の多い食べ物

 インスタントラーメンやスナック菓子などは味や見た目をよくする、あるいは長期間常温で保存できるように、多くの添加物や保存料を加えた「超加工食品」と呼ばれる食品。超加工食品を最も多く食べるグループはがんの発症リスクが20%以上高くなっていたという研究もあるが、注意したいのは菓子パンや袋詰めのパン、また、ミートボールやチキンナゲットなどの成型肉も超加工食品だということ。

「毎朝のように袋詰めの甘いパンを食べていたり、お弁当に調理済みのチキンナゲットをよく入れているとがんのリスクを上げるので要注意。ファストフードのハンバーガーも成型肉なので、当然、食べ過ぎ注意です」

 また、添加物のなかでも最も発がんリスクが指摘されているのは亜硝酸塩と硝酸塩。代表的なのは亜硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウムの3つだ。

「フランスの研究で、添加物としての硝酸塩を最も多く摂取していたグループでは、最も少ないグループに比べて、乳がんのリスクが24%増えていました。さらに、添加物としての亜硝酸塩を最も多く摂取していたグループでは、最も少ないグループに比べて、前立腺がんのリスクが58%増えていたという結果もあります」

 亜硝酸塩と硝酸塩はハムやベーコンといった加工肉のほか、明太子やたらこ、筋子といった魚卵製品の色をよくするためにも使われている。少量をときどき食べるくらいなら問題ないが、明太子やたらこを週に何回も食べている人は要注意だ。