海の近くでの暮らしを選んだことで、仕事一色だった折原さんの日常は、大きく様変わりする。

神経質になりすぎるほうが、かえってストレスに

愛犬はいまの子で3代目です。犬の散歩もあるので、自然と朝型の規則正しい生活になりました。散歩の途中で草花に目を向けるようになり、四季が身近に。梅干しなどを手作りしたり、野草を摘んで食べたり、アウトドアを楽しんだりするようにもなりました

折原みとさん 撮影/砂原文(写真はすべて『60代バツなしおひとりさま、毎日ごきげん暮らし』から転載)
折原みとさん 撮影/砂原文(写真はすべて『60代バツなしおひとりさま、毎日ごきげん暮らし』から転載)
【写真】理想のおひとりさまライフ! 折原さんの日々が素敵すぎる

 さらに、八ヶ岳に別荘を持ち、茨城の古民家を手に入れ、近年は横須賀にアトリエを置くなど、多拠点生活へと暮らしに広がりを見せている。

「それぞれの場所に季節ごとの良さがあって、拠点が変わると気分も自然と切り替わります。新しい出会いも生まれ、人間関係も広がっていきました

 仕事関係に限らない、こうした“ご近所づきあい”の人間関係が、折原さんの“おひとりさま”ライフを、より豊かなものにしている。

散歩をしていれば犬友達に会いますし、家に集まってホームパーティーを開くこともよくあります。一緒に蛍を見たり、焚き火をしたり、スポーツを楽しんだり。そこから、また新しい趣味が広がっていきました

 折原さんの趣味は実に幅広い。シュノーケリングやバドミントンに加え、茶道、書道、華道、日本舞踊、さらには弓道など、和の習い事にも積極的に挑戦してきた。そうした場で出会う人々や新しい世界は、物語の舞台となり、創作にも生かされている。

人間関係で大切なのは“親しき仲にも礼儀あり”ということでしょうか。ずけずけと聞かない、踏み込まない、よい距離感を保つことだと思います。でも、職業柄でしょうか、『えっ』と思うような言動の人に出会っても、『どうしてこんな言い方をするんだろう?』と興味が湧いてきて、だんだん面白くなってしまうんです。

 人間関係は鏡のようなもの。こちらが不信感を抱けば、それは相手にも伝わってしまう気がします。だから見栄を張らないことも大事。背伸びして自分をよく見せようとすると疲れてしまうし、長続きしません。

 できないことはできない、わからないことは正直に言ったほうがラク。本当の自分をわかってくれる人とつきあうほうが、心地いいですよね」

 健康の秘訣として折原さんが挙げるのは、“ストレスをためないこと”。

暴飲暴食はしませんが、好きなものを食べて、お酒も楽しみます。おいしくいただくことがいちばん。健康に気を使うあまり、栄養や素材、バランス、量などに神経質になりすぎるほうが、かえってストレスになりますから