3位は37票を集めた、だしの上品さが際立つ「京都おでん」。
京料理の基本である昆布と薄口しょうゆの汁(つゆ)の上品な合わせだしを使って、豆腐やひろうす(がんもどき)、湯葉などの豆腐類をはじめ、聖護院大根、海老芋などの京野菜をほんのりと味つけ。
竹串に具材が刺さっているユニークなおでん
はんなり品格を感じる優しいうまみ、洗練された味わいが特徴だ。汁が濁らないようにコトコト煮る繊細な仕事ぶりや、一品料理のような盛りつけを楽しむこともできる。
「具材(おでん種)の切り口に切り込みを入れ、味の染み込みをよくする『隠し包丁』の技術に裏打ちされた、和食文化の巧みな技が生かされており、京都の格式と伝統を感じさせるおでんです」
ここでトップ5に入らなかったものの、気になる「ご当地おでん」を紹介しよう。
6位にランクインした「金沢おでん」は、昆布や魚介からとった塩風味のだしでほんのりと甘く優しい口当たりが特徴。
具材は地元・金沢の食材を使うのがルールとか。カニの殻に身やみそを詰めたカニ面やバイ貝などの海の幸、車輪のような形をした車麩や源助大根などの加賀野菜も入っているのが彩り鮮やかな「金沢おでん」の魅力だ。
「さすがは加賀百万石。金沢の近江町市場へ行けば豊富な食材があふれており、通年おでんを楽しめるのが『金沢おでん』の醍醐味です。実は金沢は“冷やしおでん”発祥の地でもあります」
夏場になるとどうしても売り上げが落ちてしまうおでん界の救世主になる可能性も十分にある!?
同票数を集め、6位に選ばれたのが真っ黒いスープが目を引く「静岡おでん」。
濃口しょうゆがベースのスープに、牛すじや鶏肉からとっただしを継ぎ足しているからどんどん色が濃くなってしまうが、見た目は真っ黒でも味はあっさりしている。
「竹串に具材が刺さっているのも『静岡おでん』のユニークなところ。イワシやサバといった青魚を丸ごとすり身にしてゆでた黒はんぺんなども美味。イワシの削り節やカツオ節などを混ぜただし粉と青のりをかけて食べるのが、静岡流でもあります」

















