生姜みそが決め手の「青森おでん」は9位にランクイン。青森から北海道へ渡る青函連絡船の乗客を温めるために、カツオと昆布からとったシンプルなだしの上から生姜みそをおでんの上にかけたのが始まりといわれている。
専門家の「推しおでん」
「にんにくの国内生産の90%は、実は青森です。にんにくを『青森おでん』に加えたら、さらにランクアップするかもしれません」
和風からイタリアンまで多彩なバリエーションが楽しめるのが10位に入った「三陸おでん」。青森県八戸から宮城県仙台までの三陸沿岸は、東日本大震災の影響で水産業や水産加工業が壊滅状態に陥った。
そうした中から大ぶりで焼き目のついた「ボタン焼きちくわ」などの新しい名物メニューが誕生している。
「オリジナル性と創造性を大切にする『三陸おでん』には、海産物を大切にする海バージョン、肉と野菜がメインのイタリアン風の山バージョンまで、見た目も味わいも個性豊かなのが特徴。ぜひ地元で、食べ歩いてほしいですね」
同じく10位に選ばれたのは、沖縄の食文化が詰まった「沖縄おでん」。だしはカツオと長時間グツグツ煮込んだテビチ(豚足)から溶け出したうまみをベースにシンプルながらもコクのある味わいが特徴。
具材は大根や玉子、こんにゃくなどの定番に加え、コラーゲンたっぷりテビチやソーセージなどの肉類、結び昆布、島豆腐の厚揚げ、さらにレタスや山東菜などの葉物野菜まで具だくさんなところが魅力といわれている。
「ソーキそばがそのままおでんになったのが『沖縄おでん』。沖縄では飲み屋さんに行ったらおでんが出てくる店も多い。泡盛文化の沖縄ではつまみにちょうどいいかもしれません」
ちなみに鈴木さんが、これから人気が出る、と推している「ご当地おでん」というと、「福岡おでん」と「北九州おでん」だそう。「福岡おでん」では魚のすり身で餃子を丸ごと1個、または半個包んで揚げた“餃子巻き”がこれからさらにバズるという。
「福岡、特に博多の屋台では、人気の高い定番具材(おでん種)といわれています。すり身はプリッとして弾力があり、中に入った餃子のあんと皮がだしを吸ってトロリとなる。その食感がたまりません」

















